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カテゴリ:ラグビー
今日は午後から大学グラウンドをお借りしての高校の練習でした。
明日が試合のため、チームランを中心とした確認のトレーニングに時間を割きました。今日は雰囲気が良かったですね。日頃リーダーではない選手がチームを引っ張ってくれました。高校生は何がきっかけで伸びるか分かりませんね。今日もいくつか気付きがありました。 ・うまくいかなかったとき、どこに戻るか ラグビーは相手のいるスポーツですから、もちろん準備はするのですがそれが全てうまくいく、ということはありません。神戸の萩本さんは「バツをサンカクに、サンカクをマルにしていくスポーツだ」とおっしゃっていましたが、その時どこに戻れるか、でチームの深みというか立体感が決まってくると思います。 高校生はミスがあると、それを取り返そうとして無理をしてしまいます。ミスが出るということは基本のどこかがうまくいっていないということでしょう。そこに、さらに「無理」を重ねてしまう。慶応の基本はやっぱりタックルとブレイクダウンです。それが激しく、高い精度で、いい判断を持ってできているか。しっかりベクトルを自分に向けることが大切だと思います。 ・まっすぐ モールなどは組み込んでいないと、たちまち緩い部分が出てきます。押せはしても、それが次につながる押しでなければ意味がない。これは好みの問題かもしれませんが、僕はそう思います。相手のディフェンスから、外に漏れるような押し方は強いチームには通用しません。まっすぐ、とにかく重いものを背負ってレッグドライブする押しができてこそ、相手を集められるのです。 ここ2週間組み込んでいなかったら、「苦労して前に進む」ということをチームが忘れていました。そうなると迫力がないんです。たとえ押せたとしても、相手に精神的なダメージが少ない。「まっすぐ」というのはラグビーの真理だと思います。ゴールまでの最短距離には、最大の負荷がかかります。だからこそ、越える価値がある。「いかに試合に勝つか」を考え過ぎてしまうと、勝負に勝つことがおざなりになってしまうことがありますね。 彼らのプレーがそうなっていたということは、僕のマインドもそうなっていたのでしょう。何てったってコーチは彼らの鏡ですから。ですから、コーチングは面白いです。突いているポイントは、実は今自分に一番足りない部分なのですから。高校生と過ごしていると、本当の自分に出会いますね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Oct 10, 2010 05:59:56 PM
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