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カテゴリ:ライヴ/コンサート
ホールにはいると、クラシック系の曲がながれている。
schola『ラヴェル』からが中心のようで、《マラルメ》が耳にはいる。 コンサート、 かたちとしては、 坂本龍一(『out of noise』を中心に) 大貫妙子+坂本龍一、 一度2人は退場、 坂本龍一(映画の音楽)、 大貫妙子+坂本龍一、 退場、そしてアンコールとしての《戦場のメリークリスマス》。 ピアノは1台のみ。 春のように2台を用意していない。 全体、特にソロの前半はひじょうにスタティック。 会場の空間のなか、音の消えてゆくさまがわかる。 一度退場した後、ソロで弾かれる最初には、ベルトルッチ『1900年』の、モリコーネの曲が。 つづくのは《ラスト・エンペラー》。 自伝『音楽は自由にする』のなかに、ベルトルッチにふれるところがあって、 『1900年』と『ラスト・エンペラー』の「ちかさ」「共通点」 が述べられていたことをおもいだす。 大貫妙子がうたったのは《色彩都市》《懐かしい未来》《鉄道員》《タンゴ》。 再度登場のときは……曲名を忘れてしまった……大好きなのだけれども。 しばらく忘れていたことをおもいだす。 80年代半ば、大貫妙子の声がとても好きだった。 いや、その時期に好きだった女性の歌手は、いまも変わらない。 大貫妙子、矢野顕子、吉田美奈子、 この人たちの声に聴き惚れていたのは十代からで、 80年代にはコンサートにも足をはこぶようになっていた (もうひとり、松原みきがいるが、彼女は年齢が自分とかさなるし、 2004年に亡くなってしまった)。 もちろんそれからあとでも好きになった声はあるけれど、 やはりこの人たちの声、そして名はあまりにつよく心身に刻印されている。 大貫妙子の、アルバムとしては『Pure Acoustic』や『Purissima』になる、 弦楽四重奏やバンドネオンを加えたグローブ座でのコンサートはよくおぼえている。 アレンジとピアノに、フェビアン・レザ・パネがいた。 スコアを通信販売するというので、申しこんだりもした。 さっきピアノの脇から引っ張りだしてみると、宅急便の日付は「昭和63年10月11日」。 昭和63年、西暦でいえば、1988年、20年以上前。 全部で10曲、横長の大きな譜面。 大貫妙子は、秋田でお米をつくっている、という話をしていた。 何トンまではいかないけれども、百キロ単位でできるらしい。 品種はあきたこまち。 そうなんだ……とおもう。 ピアノ中心ではあっても、 声があいだにはいるとその空間のありよう、空気の感触がだいぶかわる。 それに、坂本龍一の、声にピアノをつける、絶妙さも、あらためて確認。 坂本龍一ピアノコンサート featuring 大貫妙子 東京国際フォーラム、2009年12月26日(土)、18:00 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年12月27日 10時51分34秒
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