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今を去ること76年前、1936年2月26日に、帝国陸軍の青年将校が兵を率いて首相官邸などを襲撃したクーデター未遂事件が起こりました。 政治腐敗や社会の不正義を正すために青年将校が決起したが、反乱軍として鎮圧され、首謀者は自決したり、死刑になったりしています。 軍人が政府を倒そうとすることは決して許されるものではなく、処罰されるのは当然なのですが、私が引っかかるのは、このときに処罰を決める軍法会議が、常設のものではなく、特別に設置した一審のみ、非公開しかも弁護人なしというものだった、ということです。 たとえ重罪人であったとしても、仮にも法に基づく刑罰を与える場があまりにもきちんとしていなかったと思うのです。 最近の「冤罪」事件を思うと、法の手続きをおろそかにすることの恐ろしさを改めて感じるとともに、もしかすると「犯罪者はさっさと社会から葬り去れ」という考え方が、この当時から(自分も含めた)日本人の心のどこかにあるのではと考えたりします。 現代では軍隊はない(ということになっている)ので、そんなクーデターみたいなことは起こらない、平和な世の中でよかった、と政治のゴタゴタを見て感じました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年02月26日 18時37分48秒
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