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カテゴリ:続 ごめんね、にゃあ君
我が家では「にゃあ実ちゃんの気持ち」が最優先された。穏やかな日の昼下がり、陽だまりでにゃあ実ちゃんとウトウトすることほど心休まることはなかった。にゃあ君との共同生活で学んだことがにゃあ実ちゃんとの新生活に活かされた。 にゃあ実ちゃんが来るまでは猫といえばにゃあ君しか知らなかったので、にゃあ君の行動が普通だと思い込んでいたが、にゃあ実ちゃんと暮らしてみて、猫にも個性があることを知った。にゃあ実ちゃんがにゃあ君の生まれ変わりであるという可能性を今も信じていないわけではないが、仮にそうだとしても、にゃあ実ちゃんには前世の記憶が全くないようだ。 控えめで思いやりのあったにゃあ君。外では勇敢で逞しいにゃあ君も、家では甘えん坊で臆病なところがあった。どちらかといえば慎重なタイプで、無鉄砲なことはしなかった。 にゃあ実ちゃんはお転婆で気が強く、「私はこうしたいの!ああしたいの!」と自己主張がはっきりしている。が、好きなことをさせているわりには、こちらが譲れない時には案外、聞き分けがよく、共同生活は順調だった。 二匹の違いはお掃除の時に顕著に現れた。にゃあ君は掃除機が嫌いで、ゴーッという音がした途端、別の部屋に逃げ込んでしまったが、にゃあ実ちゃんは掃除機の音など気にも留めない。寝そべっているお尻のすぐそばで掃除機をかけても、平気な顔をしている。怖いもの知らずなのだ。家の中は絶対安全だと思っていてくれるなら、嬉しいことだ。 足元にじゃれつくところはそっくりだ。ただ、にゃあ君はうっかり尻尾の先を踏んでも「ふぎゃっ(イテッ)」と小さな声をあげる程度だったが、にゃあ実ちゃんは違う。「フンギャア~(痛いじゃないのお!)」と絶叫する。ムンズと踏んだわけではなく、ちょっとかすっただけでも大騒ぎをする。猫とは面白いものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.02.02 14:02:59
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