|
カテゴリ:続 ごめんね、にゃあ君
第25話
にゃあ実ちゃんは夜鳴きをしない。初めの頃こそ夜中に家の中を徘徊し、淋しくなるとニャ~!とやっていたが、病気のにゃあ君の時と違って、健康なにゃあ実ちゃん相手では、こちらも鈍感になる。冷たくしているわけではないが、真夜中にニャ~と鳴かれてすぐ起きられるはずもない。諦めのいいにゃあ実ちゃんは、そのうち夜鳴きをしなくなった。 にゃあ実ちゃんの寝床は充実している。にゃあ君のおさがりの猫ハウスや新しく買ってあげた座布団など等。暖かいうちは猫ハウスやその日のお気に入りの椅子で眠り、寒くなるとベッドにやって来る。 にゃあ実ちゃんの就寝前の行動は毎日決まっている。まず、夜食にドライフードをカリカリと食し、腹ごしらえをする。次にトイレを済ませる。そして段ボールをガリガリやって爪の間に入った猫砂をきれいに落とす。これで準備完了。あとは朝までぐっすりだ。 我が家にベッドは二つ。にゃあ実ちゃんは律儀で、その日、より多くにゃあ実ちゃんと過ごしたほうのベッドに行くことが多い。それを承知で「にゃあ実ちゃ~ん」と誘ってみるが、にゃあ実ちゃんは騙されない。 しかし、にゃあ実ちゃんが一緒に寝てくれると嬉しいかというと、そうとばかりもいえない。なにしろにゃあ実ちゃんは遠慮と言うものを知らない。ベッドのど真ん中で丸くなるので、にゃあ実ちゃんを避けて寝なければならないのだ。 そんなわけで最近では「そちらへどうぞ」と譲り合うようになった。にゃあ実ちゃんは可愛いが、次の日に備えて熟睡したい。最近はすっかりにゃあ実ちゃんをとられっ放しだが、おかげで睡眠はしっかり取れている。気の毒なのは家族のほうで、腰は痛いわ息苦しいわで、寝た気がしないらしい。それもそのはず、夜中に覗くと、にゃあ実ちゃんはお腹の上で丸くなっている。 (紐付きねずみ捕まえた!) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.02.02 16:21:31
コメント(0) | コメントを書く
[続 ごめんね、にゃあ君] カテゴリの最新記事
|