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テーマ:思い出いろいろ(23)
カテゴリ:日記
エアコンつながりの話
3年前、2階建ての賃貸アパートの2階に住んでいた頃、そこのベランダの向こうは 人の背丈ほどもあるススキが生えてて、草ボーボーの空き地だった。 ある日、おうちに帰ると明らかに家の中で虫の声が・・・・。 それも一匹ではない様子。 コロコロコロ・・・チロチロチロ・・・って感じの泣き声が、ものすごく近くでする・・・ ど、ど、どこよ?! 虫はだめなのよどこに潜んでるの?!、と、恐る恐るリビングを覗く。 ・・・ いない。 でも、声は玄関じゃない。 今度は顔だけではなく、そろりそろりとリビングに入ってみた。 一歩、また一歩と奥に進んでいくと・・・・ パサーーーーーーーッ ヒャア~~~ な、なに、なにっ 今、何かが飛んだよっ ソ、ソファーの辺 ・・・・・・ 抜き足、差し足、忍び足 ・・・・・・・ ・・・・・ ギャアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーー ・・・・ッコオロギだあっ ピタッ!って床に止まって、羽をヒクヒク、触角みたいなのもヒクヒクさせてるっ! その一匹に釘付けになってると、頭上でまたもやパッサーーーーッ ギャーーーーッ だ、だめだ、ここにはおれん!!! 慌ててリビングから脱出。 ・・・・ あ!寝室だけは守らねば! しっかり扉を閉めておいた。 さらに効果の程はなぞだが、虫除けスプレーを扉の周りにかけまくり。 さあ、どうする? 家に入れないので、ダーリンにメールしてずっと外をうろうろ。 しかし、なんでうちにコオロギが?! 夜になって、やっとダーリンが帰ってきた~~~! ダーリンも虫がだめだから、ビビリながら一緒に中に入る。 あ、あれ??? チロチロ・・・と言う声が、心なしか、大合唱になってないか?! カチャ・・・と、リビングの扉を開けると・・・ 「ううううわああああああ」 ダーリンがすんごい声を出して、慌ててリビングの扉を閉めた! ど、ど、どうしたの? 「た、たいへん!あれ、やっぱりコオロギだよっ!いっぱいいたよっ!!」 え?いっぱい・・・いっぱいもいるの?! 「だ、だめだ、引っ越そう!ここには住めん!」 へ?そんなことより、今日どうするの?! 「今日はもう寝よう!ここには入っちゃだめだ。オレ、死ぬ」 え~~~?!男ならなんとかしてよーーー!と訴えても、ぼく死んじゃうの一点張りで、 何もしてくれない。 仕方ないから、その日はお風呂に入って寝た。 次の日の朝、リビングは静かになっていた。 でもきっといるに違いない。 無理やりダーリンをリビングに行かせたら・・・「増えてるよ」との報告が・・・。 じゃあ、ベランダの扉を開けて追い出せ!と指令を出し、やつはしぶしぶ行動に出た。 いちいち、「ふ、ふわあっ!」とか、「あっち行け!」とか、「もうやだ」とか言いながら、 新聞で作ったチャンバラごっこのような長い棒とティッシュでベランダに追いやる。 一通り終わって会社に行ったのだが、その夜帰ってくるとまた例の大合唱が・・・。 一体どこから入ってくるのか・・・とそろりと覗いたリビングで見たものは・・・ エアコンから続々出てくるコオロギたち そして、リビングのあちらこちらでヒクヒクしてる・・・。 ダーリンはついに涙目で「自然がいっぱいって、もうヤダ」と引越しを訴えてきた。 わかったよ・・・・買うよ・・・と言って買ったのが今のマンション。 営業マンに、真顔で「虫は何階まで来ますか?」と聞いてた こんどは180度違う環境で、幹線沿いだから、排気ガスがいっぱい。 ベランダは開けられましぇーん。洗濯物も外に干せましぇーん。 それでも虫よりはいいらしい。 私もだけど お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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