面倒な代物・・・
面倒な代物・・・昨日は非常に面倒な作業をしてきました。友人が補助犬を持つためにこれから本格的な訓練に入ります。そのためにまず必要なものがハーネス。つまり盲導犬が一般的ですが犬に掴まるための胴輪。彼女は全盲なので普通でしたら盲導犬と言われるのでしょうが足元も多少不安定なので通常の盲導犬ではカバーし切れません。そして、彼女は体格が・・・大きい。日本の場合、レトリーバーがメインですがあの犬の特徴として足腰が少し弱い。先天的に股関節の悪い子もいたりする。体格が小さい人でしたらレトリーバーでも間に合う場合もあるけど足元が不安定な場合、ユーザーの全体重を犬がカバーしなければいけない場合もある。こうなった時、レトリーバーでは・・・犬が彼女を支えきれない。最悪犬が怪我をする事も・・・という事情で、勧められた犬種がセントバーナード。おなじみの犬と言えばハイジに出てくるヨーゼフ。後は・・・パトラッシュ。リヤカー引いたりそういう仕事をしてきた犬。当然、猟犬が元であるレトリーバーと重いものを動かす仕事をしてきたセントバーナードでは体格が違います。ハーネスを用意するように指示をされオーダーメイドで作ってくれる場所からハーネスが届いたのですがどうやら作ってくれた人はレトリーバーしか知らなかったらしい・・・届いたものは胴体は多少まぁ・・・ですがその他の場所は完全にサイズが・・・いろいろ話し合った結果、布のベルトでそっくりなものを作りそれを見本に作ってもらう事に・・・そして私が昨日した仕事がその、布で見本品を作る作業。構造的には単純な作りなのでよいのですけど私はどの位置にどのようにベルトがくればよいのかよくわからない。まぁ、使う彼女に確認をしてもらいながらサイズを決め、見本になるベルトを作りました。いろいろお裁縫関係は経験がありますけどまさか、福祉用、しかも使用者は犬・・・これは初めての経験です。しかし・・・犬の種類が違うとこうも骨格や筋肉が違うのか?体臭も違う・・・毛の質も違う。基本的に大型犬はおっとりしていて・・・と聞いていますが、私は、本来は犬は苦手。全く触れないわけではないが、吠えられたり唸られたりしたらやっぱり怖い・・・途中で唸られました。唸られた時はとりあえず、一時作業中断。犬の気持ちが落ち着くのを待って作業開始。ガラス越しには見た事がある犬ですが隔てるものが全くない状態でその犬を見るのは初めての経験。さすがにワンと一声なかれるたびにびっくり!の私。家の庭で行っても良い作業だったけど諸般の事情にて近くの公園まで出かけて作業をしました。あまり人が来なくて気楽なんです。一応、I市の施設でトイレなども整備されているので。しかし・・・お直しを出された担当さん、見本品をみて何と思うのだろうか?ちょっと聞いてみたい気もする。でもなぁ・・・日本の面倒な諸規制のおかげで補助犬は何でもレトリーバーというのも・・・作業の内容とか考えたら絶対、犬にも向き不向きがあるはずだし海外ではいろいろな種類の犬が活躍している。これを考えると非常に複雑な気分です。でも、やっぱり私は・・・犬は苦手だ・・・猫なら抱いて寝れるけど、犬と同じ空間はちょっと・・・なぜだろう???猫も長毛種は苦手だけど・・・