母が入院して
(注意:これはおよそ10年ほど前のことです)それは4月初旬の事だった。急な入院だったために本人もかなり当惑している様子。もともと母は寝巻きなどというものは普段使用せず・・・夜中、なんどき外へ飛び出さなければいけないこともあると言い・・・入院した時ぐらいしか寝巻きなどと言う物は・・・まぁ、行ったらちょっと目のやり場に困るネグリジェを身に着けていた。中にそれを着るのはいいとしても、何かはおったら?と言いたくなる私。言って素直に聞く母ではない。。。私が出産の時に自分用に縫おうと思いそのまま縫わずに居た布がいくつかあった。私は大急ぎでその布を使い、作務衣を縫った。奈良の学校では前日、裁断としるし付けをした物を1日で形にしなければいけないかった。和裁の授業からかなりの年数離れていたがミシンを使うとしてとりあえず、裁断とへら付けで1日。縫い上げに2日で仕上げた。母のところへ持っていった。母はあまり機嫌が良くない。こんな物とふくれっ面。。。まぁ、置いておけば使えるからと押し付けて帰ってきた。数日後・・・毎日検査で大変だという。でも、縫って持っていった物は役に立っている様子。上半身は紐でしばって止めるので、ボタンなどがいらない。下半身はゴムのズボン。もともとが作務衣なので動きは楽。そして・・・ボタンなど、金属、プラスチックを使っていないのでレントゲンなどの時に脱がなくて良い。服を着たままいられる。数日後、あれ暖かくていいわぁ~皆さん、下着で寒いって言っているのだけど自分は移動の時の服のまま居られるから・・・母が珍しく嬉しそうに言っていた。そして入院から2週間ほど経過した時に・・・病院から電話があった。ご家族の方にとりあえず、検査結果をお話したいという内容だった。。。