Siciliana(シチリア-ナ)は中世の吟遊詩人がリュート片手に歌い歩いた16世紀イタリアの曲。一方Sicilienne(シチリアーノ)は1893年に作曲されたフォーレの代表作品です。
この二つの曲の題名が非常によく似ていて、英語表記を見ていたら、どっちがどっちの曲か、分らなくなることがあります。
シチリアーナの方は、オカリナでも比較的吹きやすく、教室でもデュエットで楽しんでもらっています。ところがフォーレのシチリアーノは、もとはピアノとチェロのために作曲されたのですが、管弦楽やフルート用に編曲され、この曲はフルートの曲だと思っておられる方も多いのでは?と思います。とっても神秘的で、少しさびしくやるせない旋律が、聴く人の心に響くようです。
このフォーレのシチリアーノを、オカリナでなんとか吹けないものかと、以前から考えていたのですが、ハ短調であることと、音域が広いことから、なかなか吹けず、なかば諦めていました。
ところが今夜、久々にゆったりした土曜日をむかえて、なんとかこのフォーレのシチリアーノを吹いてみようと、オカリナの楽器の調子の発想を変えてみました。するとどうでしょう。見事に1本のオカリナで、完全に全曲を演奏することが出来るのです!しかも、よくありがちな、旋律をオクターブ変えるという操作もまったく必要でなく、です。
久々に初恋の女性に出会ったような、そんな気分にひたっています。
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最終更新日
2009年01月31日 21時12分40秒
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