「東日本大震災復興支援カンパ。もう3回、別々のところから、募金が回ってきたわよ。同じ職場で、どうかと思わない?」「だいたい、集まった寄付金が、何に使われているか分からないじゃない?」
職場のスタッフの会話が聞こえてきました。岡梨奈孝至も、日本赤十字に高額寄付をした時に、とてもむなしい、というよりも、悔しいに近い思いをしたのを、よく覚えています。それは、せっかく寄付したのに、どこの何に使われているのか、何の説明もない上、入ってくるニュースといえば、庶民にとっては想像すらつかない高額の復興支援のお金が、使用出来ずにそのままになっていた、というような情報が、多いというのが、実状だからです。
「寄付金集めのコンサートなんて、もう絶対やらないでおこう。」
ロスでの福島の子ども達のためのチャリテイ・コンサートが、大成功に終えてから、こんなコンサートなら、何度でも協力したい、と思いましたが、虚しさだけ残るチャリテイ・コンサートなんか、最初から企画しないほうがいい。ロス公演がうまくいったのは、企画する側も、寄付を受け取って、復興支援事業をするNPO法人も、一体となって、非常にしっかりした活動をしていたからこそ、うまくいったのです。
今回企画中の、崇福寺でのメモリアル・コンサートは、寄付金集めが目的ではありません。あの東日本大震災という、未曽有の大惨事を経験して、丸3年を経過しようとしている今年。私達は何を考え、何が欠けていて、何をしなければならないのか、一人ひとりが今いちど真摯に自分自身と向き合って、今後の行動につなげる、そういう機会を持ってほしい、というのが今回のコンサートの、一番大きな趣旨、そして私達にとって、一番大切だと思われる目的、なのです。
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最終更新日
2014年01月31日 10時09分15秒
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