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カテゴリ:予期せぬ喜び
「どうして学校に行かないといけないの?別に学校に行かなくたっていいじゃないの?」小学4年生で不登校になったわが子を連れてこられた母子家庭の親子を前に、その子に尋ねてみたら、急にその子の顔がほころんで、嬉しそうな表情に変わりました。今まで不登校の自分を認めてくれる大人は、その子の周囲に誰もいなかったようです。それから、母親は外に出ていただいて、その子と二人きりでお話を聞くと、ぽつりぽつりと生い立ちを話してくれました。詳細は避けますが、およその原因と、その子に今必要な心のケアがつかめたので、そのことを母親に話して、1か月後の再来を約束して、初診は終了しました。
そして1か月後、予想通りその子は私の外来に来てくれました。色々お話してから、「やっぱり学校には行ったほうがよいようだね。」別にお友達とうまくいっていないわけでもないその子の不登校の原因を、さらに深く理解出来たので、私は良い感触を得て、まあ1,2年かけて、その子のPTSD(心的外傷後ストレス障害)を取り除くことが出来ればよいだろう、程度に、これは時間がかかりそうだぞ、と思って、覚悟を決めて、母親にもそう伝えました。
ツバメの子育てのお話を読んで、哀しくなった外来の子のお話(昨日のブログ)は、この子のことです。
さらに1か月後;
「先生、学校に行きだしました。あの時、先生が、『別に学校に行かなくてもいいよね。』と言ってくださったことを、この子はとってもうれしかったみたいです。それからその1か月後に、『でもやっぱり学校に行ったほうがいいよね。みんなお友達もいるし、楽しいこともあるよ。』と言ってくださって、その翌日から、毎日学校に行くようになりました。」そう話すお母さんも、ほんとに嬉しそうな表情です。こんなにうまくいった不登校の例は、めったにありません。お母さんのお言葉は嬉しいですが、私の声掛けで、その子が不登校から脱することができたとは、思っていません。もちろん、よいきっかけにはなったでしょう。でも、それよりも、お母さんの、その子への接し方を変えていただくように、アドバイスした結果、そのお母さんは忠実にそのアドバイスに沿ってくださったためだろう、と私は考えています。
その子はまだまだお母さんが再婚する前と同じように、いや再婚前以上に、母親に甘えて、守ってほしかったのです。この母子ツバメは、きっと元気よく南の国に飛び立って行くでしょう。お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年03月26日 13時42分24秒
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