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テーマ:鉄道雑談(1511)
カテゴリ:鉄道
2014年の正月休みは年末ぎりぎりまで何をするか決まっておらず、妻から「どこか行こう~」と追及されていた。
「どこへ行きたい?」と聞くと「富士山が見えるところ」という回答だった。 これは思案のしどころ。富士五湖か西伊豆あたりへ行けば間違いないのだが、宿を抑えるのは困難だろうという判断だった。実際、調べてみると目が飛び出そうな値段の高いところしか空いておらず、かつ子ども連れという高いハードルも立ちはだかっていた。 調べた結果。伊豆半島東岸、伊豆急行沿線に子ども連れ専用のリゾートホテルが空いていることがわかり、そこを予約し、往路に静岡県内で富士を望もうということにした。 列車の車窓から富士を望むには東海道本線の富士~三島あたりか身延線が定番だが、地方ローカル私鉄「岳南電車」(吉原~岳南江尾)がちょうど富士山の南麓にあり、それに乗ることにした。同線は長らく「岳南鉄道」と呼ばれていた富士急行グループの会社だが、近年鉄道部門が分社化されたとのこと。同線への訪問・乗車は私が18歳の時(1989年)以来である。当時は“赤ガエル”こと元東急5000系が走っていた。 東海道本線吉原駅 岳南電車との乗り換え改札 posted by (C)喜多山栄 吉原駅は東海道本線富士駅から1つ東京よりにある。橋上駅であり、ベビーカーでもエレベーターを上り下りし外に出られる。ところが、岳南電車の乗り場が見つからない。昔来た時は乗り換え改札を通った記憶がある。線路沿いを見ると東海道本線のホームから岳南電車のホームを結ぶ古い跨線橋が見える。あれだ。我々はいったん外に出ているのでそれを目安に駅舎へ向かった。 岳南電車 吉原駅 posted by (C)喜多山栄 岳南電車の吉原駅は昔の記憶のままだった。ICカード(TOICAなど)に対応するためだろう。1台だけJRの改札機(ゲートがついていない簡易式)が設置してあった。道路から改札までは階段があるので、ベビーカーはかついで上った。 岳南電車 土休日用 全線1日フリー乗車券 posted by (C)喜多山栄 岳南電車 2014年新年ヘッドマーク posted by (C)喜多山栄 窓口で400円の1日フリーきっぷ(土休日用)を購入。吉原~岳南江尾まで単純に往復するのであれば、普通乗車券を買うより(往復700円)安い。窓口にはグッズ類も並んでいるが購入は帰りにする。 岳南電車 吉原駅に到着する7002号電車 posted by (C)喜多山栄 やってきた電車は7000形とよばれる両運転台車である。元京王井の頭線3000系を1両編成で運転できるように改造した車である。特製のヘッドマークつきだ。 電車は製紙工場群を縫うように時速30~40キロでゆっくり進む。カーブが多い線形のうえ、駅間距離が短いのでスピードは出ない。貨物輸送で有名な路線だったが、貨物の取り扱いは2012年に廃止されているとのこと。今後の同線の行方は予断を許せない状況にある。途中の岳南富士岡駅には電気機関車の姿もあったが、サビが目立っていた。 我々は最前列のかぶりつき席を確保し、車窓に富士山を期待した。ところが見えるはずの富士山はガスに覆われており、シルエットらしきものしか見えず残念。 岳南江尾駅 駅舎 posted by (C)喜多山栄 岳南江尾駅 ホーム posted by (C)喜多山栄 岳南電車 7002号電車 岳南江尾駅1 posted by (C)喜多山栄 岳南電車 8001号電車 岳南江尾駅 posted by (C)喜多山栄 我々は乗ってきた電車で折り返し吉原へ引き返したが、地図上では岳南江尾から東海道本線の東田子の浦駅が近い。89年に訪問した時は特にあてもなく周辺を歩いてたまたま見つけたバス停から路線バスに乗って市街地に戻った記憶がある。その時に見た富士山の景色が素晴らしかったから今回も訪問したわけである。吉原のグッズ売り場では列車の焼印入りの木製携帯ストラップを購入した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.01.03 20:56:53
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