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テーマ:食べ物あれこれ(49899)
カテゴリ:エロい人
一昨日のこと。17:30より始まる来年度の事業計画案についての会議は蹴っ飛ばした。(すいません、医者から無理しちゃいけないって言われてるモンですから)会社を出たらすぐに後輩Sへ電話。前々から約束していたデートなのだ。買い物につきあってくれとお願いしていたが、冬物のバーゲン漁りはすでにひとりで済んでしまっていた。例によって身の程知らずの高級ブランドを半額で購入したのである。ブレザーの上・綿のパンツ・ハイネックのセーター。しめて7万、10年は着るだろうから1年で7千円と思えば高くはない、と、思う。それはいいとして、後輩Sとなにしよう。。落ち着いた雰囲気の店でうまいものでも食べたいな。Sは30歳にして膝頭くらいのミニスカートにフードにファーのついた白いキルティングのパーカーを着てやって来た。顔つきもやや童顔なのでパッと見では25歳くらいにも見える。オレだって35歳くらいにも見える、かしら。
駅前でSを拾ってとりあえず国道を走る。めし何にしようか?焼肉にしようか?肉なら『Y』だよな。「いいですね」とSはよい反応。松坂牛を出す店である。うまいんだな、松坂って。話はすぐにまとまった。はじめにサラダをちょこっとつついて、まずはタン塩から。ではでは。レモンのタレで。うまい。私はノンアルコールビールでビール気分のみ味わいつつ、Sの絶妙な焼きの間合いに関心しつつ、財布の中身なんぞ忘れつつあり。 つぎはユッケ。これ、生まれてはじめて食べた。ずいぶん上品だなあ。これっぽっちで1700円か。ユッケってロース肉だったのか、知らなかった。Sは私の周囲において一番の食通である。我々の関係者では評判のよい創作料理の店『 I 』のどこがうまいのかわからんというと、Sもまったくの同感で、そんなときにはふたりだけの共通認識として密かに盛り上がるのである。 上カルビ、ロースと焼きをすすめる。Sがすべて進行する。なんともちょうどよい加減だ。この焼きぐあいを「まだ早い」と思う人とは、このお店では同席したくないのである。肉がもったいないから。 私は語る。『マリエルはトニーローマが好きでときどき行くんだけど、奴らはウェルダンじゃないと嫌なんだよね。アメリカ牛を焼ききってパサパサしたのを噛みしめて食べるのがいいらしい。オーストラリア人もそうだった。マリエルは焼肉好きだけど、この店にはつれて来ることはないよ。』 Sが同調する。「そうですよ。肉をしっかり焼かないと気がすまない人にはアウトバックのステーキでいいんですよ!」 我々の会話は週末のファミリーレストランでの外食を楽しみにする4人家族の30代夫婦が聞いたら嫌味のひとつも言いたくなるほどに飽食なセリフであふれていた。「人間はいつ死ぬかわかりませんから」とSはいう。 可処分所得の多い独身者はマイホームもなく、子育てもなく、そして夢もない。いつまでこんな生活を続けていくのかお互いにわからないが、Sは現在のライフスタイルに満足の様子で、私は10年も煮え切らないカンケイを続けているウメミヤ君とはいいかげんに別れろよ!と強くはいえない。私も同じだからだ。 ゆっくりと咀嚼すれば意外と満腹するもので、会計をしてみれば安い店で食べるのとたいした差はなかった。 ふたりで¥8800なり。ガムをもらってふたりしてクルマの中でくちゃくちゃと噛む。『焼肉を食べる男女というのはかなりリレーションが深いらしいよね。』「そんなこと、いいますよね」 翌日、給料明細を渡され、手取りはいつもの半額であることを知った。がーん。しかも来月も同様なのだ。みなさまくれぐれもお体をお大事にしてください。健康あっての幸せですから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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