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「先立つ不幸をお許しください。」の文面の意味が理解できるようになってしまった。でも、自殺という行為が家族や友人をどれほど不愉快にさせるかがわかるからその想像力が抑止力として働く。とにかく癌も大変な病気だけれどうつ病もかなり危険な病気なのだな。カート・コバーンのようにはならないつもりだ。植物状態も悲惨ですよ、家族は。実際に仕事で出会っていますから。とにかく衝動を抑えることですな。人は一人では生きていけないということがよくわかった。相談相手(適齢期の女性)は重要なカウンセラーだな。 さて、ネガティブな話はこれくらいにして、今年のフジロックはなかなかよろしいじゃん。3日目のトリがニューオーダーですよ、奥さん。新譜はさっそく買ってしまいましたよ。基本は92年の『リパブリック』の頃と変わっていないけれど、エンジニアの面で変わりました。05年の音が鳴ってます。やはり人生で一度観ておかねばならんバンドだ。(85年に観たか…) 愛車シトロエン号で行こうかな。車なら少々苗場から離れた宿でもいいだろう。ターフ等アウトドアな道具を持参し後方よりマターリと聴くのもいいなあ。 昨年のロックオデッセイのDVD画像をI君からもらった。あれはさすがウドーだと思わせる豪華なラインナップであった。 1日目、まずラブサイケデリコですよ。日本のバンドではこれと大阪のウルフルズがいかった。へんに『頑張ってます!』がないところがいい。ウルフルズは「サマータイムブルース」をやってしまったらしいがザ・フーを前にしてもなぜかみんなあたたかく支持するんだよな。トータスの人徳だ。 2日目の横浜での出来事だが少々気になったことがあった。2番目のラップのバンド、ラルクアンシエル、レニークラビッツ、YAZAWAといずれもがステージを降りて客席にいってしまったのだ。これは実は決して褒められたことではない。 不安が根底にある行為だ。 『さあ、みんなで合唱しようぜ!』つうオーディエンスへの投げかけにただ「ワー」っと観客がわけもわからず反応していると、“あれ?伝わってないぞ”と思うことになる。客は歌わないし。ステージを思わず降りて客席に乱入してしまうのは失敗だったんじゃないかという気持ちの表れだと私は思っている。レニクラなんか『さあ、みんなで歌おうぜ!』と英語でいってマイクを客席にむけてもてんで反応なし。簡単な言葉のリフなのだが、あの簡単な言葉であっても、日本人には聞き取れないのだ。レニクラが思っているよりもずっと日本人の英語力は低い。曲目はヒットパレードでだいたいの人達は曲を知っていて、観客は盛り上がっている。でもレニーには心配だった。 話がそれるがギターの男はいっちゃってましたね。そこがめちゃカッコイイ。 レニクラのパフォーマンスは素晴らしかった。 ロックの連中ってのはさ、ファンといえどもうかつに近づくと殴られるかもしれないピリピリした雰囲気をかもし出すことが大切だと思う。アフロヘアでキテるサングラスを掛けたいっちゃった感のあるギタリストは存在感があった。 クラビッツからレッチリへとつづく。この流れは贅沢だ。始まり次第、客はピョンピョン飛んでボーカルも機嫌がよかった。ヤツ(アンソニー)の場合はギグがうまくいかなかったらそれはお前たちオーディエンスがいかん!というスタンスだもんね。客はばっちり食いつき、当然ながらステージから客席へと進むような媚は必要ない。世界最強バンドのふるまいはいつだって挑発的だ。 2日目はレニクラとレッチリの攻撃でロックファンは十分に燃え尽きて、その場を後にしただろう。Aちゃんのオープニングでハーレーのようなバイクが何台もステージを通り過ぎる演出に失笑しながら。 Aちゃんのところでだいぶお客は引けたらしいがそれでもアリーナはいっぱいだった。私がよくわからないのはレニー、レッチリと聴いて盛り上がった人がAちゃんでもテンションあげて盛り上がる芸当ができることだ。 よくわからん。 ◎ レニー「え?レッチリがオレの後なの?」 プロモ「バイザウェイが当たったものですから。日本ではいま一番人気があるバンドなんですよ。そこのところをどうぞよしなに…」 レニー「まあ、しょうがねえか。ところでトリがYAZAWAって、あれは何?」 プロモ「ヤザワは日本で一番人気があるんですよ。ここはひとつ日本のバンドに花をもたせてやって…」 レニー「へえ。じゃあちょっとみてみるべ。」 (時間の経過/レニーは無言で楽屋よりホテルへ引き上げていった) とまあ、勝手な想像で書きました。Aちゃんのバックはなかなかよかった。うまかった。しかしなぜこんなに白人のミュージシャンが多いんだ?ギャラが安いのか?Aちゃんは西海岸がお好きなのか。 フーについてはまた日を改めて。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年05月10日 09時47分15秒
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