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カテゴリ:命のつぶやき
何故か写真を載せることが出来ませんので、文章だけです。
今日トラムで帰宅中のことです。食物でないモノを買って手がちぎれるほど重く、空いていた席に落ち着いていました。外は雨でトラム内は濡れているので買い物袋を手に持ったままでした。 途中ほどのこと、停車場でいかにも南米の人って感じの親子が立ったまま言い合っていました。言い合っていたのは夫婦です。子供は女の子で3歳くらいでしょうか、母親に抱かれていました。父親が抱こうとすると、母親は振り切るようにしてトラムに乗ろうとしました。父親も乗ろうとしましたら、母親の方が「出ていけ」とスペイン語で(それくらいオニオンわかります)言っても離れない彼に、警察を呼んでやると電話を見せていました。トラムもドアーを閉めて出発したいところを、彼女が足で止めているのでどうにもなりません。警察の番号を片手で本当に打ち出したのです。すると男はトラムを降りました。後ろを向いて顔は泣いているようでした。しばらく時間が止まったようになりました。 母親は子供を抱いたまま立っていました。その後降りていきましたが、トラムに残った者たちは、いつものことですが一切何も言わずに何もなかったようにしていました。 力ない情けない父親でしょうか。愛想をつかせた母親でしょうか。異常な雰囲気に子供はどうなのでしょうか。 そこに居合わせたオニオン、その時、三人のそれぞれの繋がりのようなモノを見ました。ちょっと他人事では無い様な気がしたのですけど、どんなに喧嘩しても、彼らは子供のおかげ/せいで繋がっていました。 昔、昔オニオンの父が子供はカスガイだと言っていたことありましたが、カスガイの意味がわからずずっと勘違いしていたこと更新してますが。。カスガイって貝じゃなかったのです。 どんな人間も触れ合うだけでも縁があるのです。たった数秒の場合もあり、数年、数十年の場合も。。繋がっているのです。目には見えませんが、それぞれの魂が肉体に宿りそのおかげで繋がりを持つことが出来るのです。肉体、つまり父親とか母親の体が無ければ繋がりは無いのです。 また、魂には地位の違いがありません。皆同じです。それが燃えたり、弱くなったり、再燃したりしていつか消えていくのです。太陽の周りの変化するエネルギーのようなものです。 ブリュッセルのトラムの降車場に残された、背をむけた一人の南米男の涙は降りしきる秋雨に混じり、地面に引き戻されるように流れていきました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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