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カテゴリ:セミナー☆☆イベント☆お料理教室
■渋谷の電力館TEPCOホールにて行われたフォーラムに参加してきた。 辻口博啓氏は言わずと知れた自由が丘モンサンクレールのオーナーシェフ。 二子玉川の高島屋で一度お会いしたことがあるが、その時は「この金髪の方、どなた?」という認識しかなかった。 □1967年に石川県七尾市に生まれ、小学校3年生の時に初めて食べたロールケーキの味に触発され、ケーキ屋になる夢を持ち上京。 和菓子屋であった実家「紅屋」がなくなり、金銭的困難に立たされても「食をアートに結びつける」「常に創造ある破壊」をモットーに1997年【クープ・ド・モンド】アメ細工部門個人優勝をはじめ3度世界を制す。 ■自らの独創性は日夜頭を駆け巡り、生きている間に全てを実現できるかどうかを危惧しているという話を聴くと、根っからの食のアーティストなのだと妙に納得できるのである。 (アイディアが沸かなくなりスランプに陥った事は一度もないと言うのだから、やはり天才なのだろう) 人々がよしとする味をいつも考え、食感の<形>を常に意識することで「味は建築物」であるとの持論を持っている。 □六本木ヒルズに出店依頼があった際、ヒルズ側は「モンサンクレール」を要請したと言う。 辻口氏は「同じもの(店)を作るのは意味のない発展である」として、新しいコンセプトであるショコラ専門店ル ショコラ ドゥ アッシュを2003年六本木ヒルズに出店。 ■形に執着はしないで形状をとりさることで点と点を結びながら新しい世界を築くことが自分の感性の表現であるし、創造的な生き方でもあると述べていた。 現在は素材革命が必要な、酸化しないでグラインドするリファリング(素材)で作るお菓子が求められている時代。 2002年に自由が丘にOpenした自由が丘ロール屋も そういったコンセプトで展開している。(オープン以来、全て違うレシピ) □2006年4月には石川県和倉温泉に「加賀屋」のオファーによる【辻口博啓博物館辻口博啓美術館 ル ミュゼ ドゥ アッシュ】がOpen。 「ミュゼ(美術館)」とオリジナル・スイーツが味わえる「カフェ」、「パティスリーブティック」の3つで構成されている。 ■当日のフォーラムでビデオにて紹介された、高さ1.2メートル、幅6メートルに及ぶ「海の中の銀河」は、毎年故郷に帰るたびに潜る七尾湾の海を、アメ細工と発光ダイオード(LED)により表現した、あたかもステンドグラスのような斬新な作品。 メイキングで見せた氏の嬉々とした表情を見る限り、辻口ワールドが今後どのような発展を遂げるのか、実に楽しみである。■
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Last updated
May 16, 2006 01:26:51 PM
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