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March 31, 2008
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カテゴリ:本は鏡
読後感想を書かねばならない本が溜まりつつあり、慌てて久々にパソコンからブログを打っています。

本当にブログでの交流というのはありがたいもので、自分ではおそらく選ばないだろう本を今年に入って読み続けているのです。これは本当に楽しい事です。


今回の本はまたまたGOLAさんのお勧め。いつもレビューを拝見していて面白そうだと思うのですが、おそらくその半分も読めていません。自分の遅読には腹立たしい思いをいたします。


この両冊とも奇想天外な神経科の医学博士・伊良部一郎によって治療を受ける人々の悲哀と驚愕の治療の日々を描いたものといえるでしょう。私にとってこの神経科というのはいささか興味深く、日本人の1/3がうつ病またはその予備軍と言われるこの時代、共感する方も多いかと思います。


まづ一冊目の《イン・ザ・プール》については(紀伊国屋で「イン・ダ・プール」と検索してしまって探しまくった)どちらかと言うと、治療される側が中心に描かれている印象で、その時代的が産んだ病に興味を持ちつつ読み進めました。2話目はそのご苦労についてK氏に参考意見を求めつつ爆笑し、「○○が過ぎるのと全くだめなのとどちらが不幸なんだろう」と論じ合いました。K氏においては「過ぎる」分には対策があるそうで、やはりだめな方がつらいのではないかという結論に達しました。
それ以外の「イン・ザ・プール」「コンパニオン」「フレンズ」「いてもたっても」については、自身とダブらせて読んでしまいました。切ない話です。大抵の方はこのどれかに当てはまるのではないでしょうか?特に面白かったのは「フレンズ」です。これは少年の心の脱皮をも描いた秀作だと思います。


しかし両本にわたってのお気楽な伊良部先生の発言はすばらしいものがあります。読んでいる自分も気が楽になります。その最たるものは続編でもあり直木賞を受賞し本のタイトルとなっている「空中ブランコ」ではないでしょうか?全く、この伊良部先生のように生きられたらどんなにか良いでしょう。伸びやかにどこにも力が入らずに飛び込んでいける・・五歳児のように。そんな自分でありたいと思ってしまいます。あとやっぱり大爆笑は「義父のヅラ」でしょう。伊良部医師の奔放さに巻き込まれていく大学病院の先生の気持ちは痛いほど分かります。伝説を作ったという所がいいですねー。

うーん、これは続編がでるのでしょうか?出るのなら読んでみたいです。
奥田英郎さんの作品は読後感想は書いてませんが《サウスバウンド》から半年二作目という事になりますが、やはり同じにおいがします。きっとご本人も楽しんで書いておられるのでしょう。

あと、うちの愚妹に言わせると「関西人はオチがないと落ち着かない」らしいのですが、‘オチ’と言えば《イン・ザ・プール》の方の「いてもたっても」の‘悪徳病院’をやっつける伊良部先生がすばらしかったです。最高でしょ。あれなら私も是非やってみたいなぁ・・・。





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最終更新日  April 1, 2008 02:06:39 AM
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