おかゆの歴史をひも解いてみると? Part, 2
おかゆの歴史をひも解いてみると? Part, 2お粥、雑炊、おじや日本でお粥とは、米を水から炊き上げたものを言います。雑炊は、炊いたご飯を具の入った出し汁に入れて煮込んだものを指します。おじやは、雑炊を指す宮中の女房言葉だそうです。ちなみに、古い文献では「増水」と読ませています。少ないご飯に水を増して、量を多くする食べ物という意味なのでしょうか。仏教では、お粥に十の功徳があり、修行者に利益をもたらす。その報いには際限がなく、煩悩が消え、この上もない安楽が得られると記載されています。僧祇律(そうぎりつ)ではこの十の功徳を次のように説いている。1、顔色をよくする。 2、体力を増す。 3、寿命を延ばす。 4、食べすぎることがない。 5、話し方がさわやかになる。 6、食べ物が胸につかえない。 7、風邪をひかない。 8、空腹をいやされる。 9、のどの渇きが消える。 10、便通が良くなる。 中国でも、朝粥は胃を清めると言われ、朝ごはんによくお粥を食べています。こんなにも消化・吸収の良い食べ物はない!韓国でも中国でもその種類は多く、滋養になる物を混ぜて食べられています。 飽食・過栄養・西洋化した食事・メタボ体質の日本人も、そろそろこういう素朴で歴史の長い食べ物を見直す時を迎えているのではないでしょうか? 修行中の僧侶が、これで命を保っている事を考えれば、むしろ体の軽量化・健康・美容の為には『現代人の望ましい食事』と言えないだろうか?※ おかゆの歴史をひも解いてみると? あつくない・・・お い し い ~