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カテゴリ:中国人の夫とのこと
☆どこにそんないたのかと思わせる程、人がわらわら医者の周りに集まりだした。
みな口々に自分の聞きたいことを聞く。 「頭の内部や脳自体に損傷はない」 「額の傷はたいしたことないだろう」 「とりあえず今日は点滴をこのまま受けてください」 「2日間は点滴をするように」 医者は冷静にカルテを書きながら答える。 私は一番聞きたかったことを 医者に向かって尋ねた。 「後遺症は大丈夫ですか?」 医者は私をまっすぐ見つめて 「この状態なら問題ないと思う。でも2,3日後再検査してみないと はっきりとはいえない」 と答えた。 そして私にCTスキャンの資料を渡した。 今までTVドラマでは見たことがあるけれども 実際CTスキャンされた脳の内部を こんなにたくさん この目で見るのは初めてで、 人の脳ってこうなっているんだ なんだか不思議なものを見るような気持ちで 受け取った。 とりあえず とりあえず 最悪の状態は脱したと思って良いんだ。 何もなくてよかった。 本当によかった。 もし彼に何かあったら わたしはこの広大な中国に 本当にひとりきりになってしまう。 再検査もその結果が出るのもまだ先だけれども とりあえず彼の回復を待とう。 ほっとしたのもつかの間、 時間になったので別の病棟で点滴を受けるように 看護婦に言われ、あわてて移動する。 移動可の簡易ベッドから、図体の大きい彼を普通のベッドに移すのは とても苦労した。 この時夜の10:00。 病室を移ってからこの後 また一騒動だった。 【つづく】 ※過去日記のため気象情報はなしです。ごめんなさい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.11.03 18:04:58
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