|
テーマ:福祉医療関係(1061)
カテゴリ:病院にて
先日、慢性C型肝炎で 新たに ペグインターフェロン+リバビリン療法を
開始するKさんに服薬指導にいきました 入院時に持参薬の確認等で伺ったときは 治療に対する不安でうかない顔をしていたのですが 先日 伺ったときは とてもニコニコ すごくご機嫌で 病室に入るなり 『森進一 治ったんだね~ ![]() もりしんいち…?? だれ…?? 何が…?? いきなり森進一と言われて 面食らいました… よくよく話を聞いてみると その日の新聞(多分スポーツ紙)に演歌の森進一の事が 載っていたそうです。 記事にざっと目を通してみると ・森進一はC型肝炎だった ・C型肝炎に30年ほど前から悩まされていた 当時のインターフェロン治療の副作用で うつ状態だった ・ペグインターフェロン+リバビリン療法を行い 完治した だそうです(ざっと見ただけなので 多少違うかもしれませんが…) この記事を見たKさんは 「自分も頑張らんといかんね」と言ってました ![]() 自分の知っている人が 自分と同じ病気で それを克服した というのは とても励みになるそうです。 C型肝炎のインターフェロン治療は長期間続けていく必要があります 今回、Kさんが開始した ペグインターフェロン+リバビリン療法は48週間(約1年) 治療を行います 治療の流れとしては ・リバビリン(商品名:レベトール)を48週間服用 投与量は体重により 3 or 4 or 5カプセル/日 と異なります ・ペグインターフェロン(商品名:ペグイントロン)を週に1回皮下注射 リバビリンを服用しつつ、週1回のペグインターフェロンを注射する これを48週間続けていきます 以前はインターフェロンを週3回ぐらい筋肉注射する必要があったのですが ペグインターフェロンが承認され週1回の皮下注射でOKになりました しかし、治療を続ける上でネックとなるのが副作用 ペグインターフェロンは インターフェロンより副作用は少ないそうですが やはり、インターフェロン独特の副作用があります 主なものは ・インフルエンザ様症状 これは注射後に起こり、2日ほど続く方もいます インフルエンザのように熱が出て 関節が痛くなったりします ただ、注射を続けるうちに だんだん症状は軽くなっていきます ・脱毛 治療を開始して2・3ヶ月後ぐらいからおこります 抗がん剤の脱毛と同じく 治療終了後 数ヶ月すると元にもどります 女性の方は これが嫌みたいです ・貧血(赤血球やヘモグロビンの減少) 白血球の減少 血小板の減少 これらの血球系の減少は 下げ止まりがあるそうで ガクッと下がっても たいていの場合は大丈夫だそうです ある一定の基準を下回った場合は リバビリンやペグインターフェロンの 減量や中止が必要です ・うつ状態 これがインターフェロン治療での1番の問題じゃないでしょうか 2ヶ月ぐらいから発現する可能性があるそうです 森進一もこれのせいで離婚になったのかも… ・他には 肺障害・網膜症・甲状腺機能異常など C型肝炎は B型肝炎と違い ウイルスが消失する可能性が高いため、 いかに治療を継続していくかがポイントでは と思っています お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[病院にて] カテゴリの最新記事
|
|