MET-LV「サムソンとデリラ」はガランチャが素晴らしい!
鑑賞日:2018年11月18日(日)10:00開演入場料:¥3,600 (スクリーン5/I列) 【配給】松竹株式会社METライブビューイング2018-2019シーズン歌劇「サムソンとデリラ」サン=サーンス作曲 全3幕(フランス語/字幕付)会場:ミッドランドスクエアシネマ指 揮:マーク・エルダー 演 出:ダルコ・トレズニヤック 管弦楽:メトロポリタン歌劇場管弦楽団合 唱:メトロポリタン歌劇場合唱団出演:デリラ :エリーナ・ガランチャサムソン:ロベルト・アラーニャ大祭司 :ロラン・ナウリヘブライの長老:ディミトリ・ベロセルスキーガザの太守アビベレク:イルヒン・アズィゾフ 上映時間:3時間20分(休憩2回)MET上演日:2018年10月20日感想: サン=サーンス作曲でアリアが有名だが日本ではめったに上演されない「サムソンとデリラ」をMETライブビューイングで上映とのことで、名古屋のミッドランドスクエアまで出掛けた。 METライブビューイング2018-2019シーズン2作目、スクリーン5・194席の7~8割程度埋まっており、人気歌手出演に加えMETライブビューイングの知名度も上がっているのでしょう。 第1幕はヘブライとペルシアの戦いの場面で合唱が多く、第2幕はデリラ、サムソン、大祭司の3人だけ、第3幕は打って変わって大寺院で大勢の合唱に加え、異質なバレエも加わり、グランド・オペラ形式と幕毎に全く異なる音楽構成になっている。 演出はミュージカル出身でトニー賞も受賞しているダルコ・トレズニヤック。場面毎に全く異なる舞台装置を使い、第3幕の寺院内の場面では10mはある男の上半身の像が登場。衣装も場面毎に異なり、さすがMETの資金力。 幕間のインタビューでは次回上演「西部の娘」の紹介があり、カウフマンの音合わせの歌声やインタビューが入り、今度こそはキャンセルは無かったようで。 歌手では、デリラ役のガランチャが歌声、演技、容姿含め素晴らしい。2幕後半の有名なアリア、2重唱「あなたの声に私の心も開く」では、変に主張したり、押し付けたりする歌声でなく、それまでのデリラの感情がそのまま入ったような素晴らしい歌声で、これだけ聞けただけでも料金の元は取れた印象。 サムソン役アラーニャ、大祭司役ナウリも良かった。 この後のMETライブビューイングは、カウフマン「西部の娘」はじめ、ネトレプコ「アドリアーナ・ルクヴルール」、ルックス抜群レナード「マーニー」「カルメル会修道女の対話」もあり今から楽しみ。 End