日生劇場「マクベス」はそれなりに楽しめて
鑑賞日:2023年11月12日(土)14:00開演入場料:10,800円(S席:セット券 1階M列)【主催】(財)ニッセイ文化振興財団[日生劇場]日生劇場開場60周年記念公演NISSAY OPERA 2023オペラ「マクベス」ヴェルディ作曲全4幕(イタリア語上演・日本語字幕付)会場:日生劇場スタッフ指 揮 :沼尻 竜典演 出 :粟國 淳美術・衣装:アレッサンドロ・チャンマルーギ照 明 :大島 祐夫(A.S.G)振付・ステージング:広崎 うらん合唱指揮:須藤 桂司演出助手:上原 真希舞台監督:幸泉 浩司(アートクリエイション)副指揮 :喜古 恵理香・ 松村 優吾コレペティトゥア:平塚 洋子・経種 美和子管弦楽 :読売日本交響楽団合 唱 :C.ヴィレッジシンガーズ出演マクベス :大沼 徹マクベス夫人:岡田 昌子バンクォー :妻屋 秀和マクダフ :大槻 孝志マルコム :髙畠 伸吾侍 女 :藤井 麻美マクベスの従者・第⼀の幻影:後藤 春馬マクベスの従者・第⼀の幻影:金子 慧⼀第二の幻影 :田浦彩夏第三の幻影 :大木美枝ダンサー :西田 健二、吉﨑 裕哉、中村 駿、鈴木 遼太、 永森 祐人、高橋 佑紀、小川 莉伯感想 日生劇場で「マクベス」公演があるとのことで、急に寒くなった曇り空の下、日比谷へ向かった。 今年6月公演の「メデア」とのS席セット券を購入したもの。客席は満席。 時間となり客席暗転。指揮者登場で前奏曲が始まる。前面の赤幕が開くと黒幕となり、前奏曲が終わる頃に黒幕が上がり森の場面となる。枯れた大きな木が横たわっており、この後の室内の場面でも枯れ木を吊り上げ壁面にしたり、空中に浮かせたりする。 室内の場面では机や椅子、ベッドが並べられているのみで、壁などはなく暗い状態で、出演者にスポットが当てられ、浮かび上がらせる演出。魔女の森の場面では数mある大きな人形を3体登場させ、動きが入ることでより不気味さを表し,ダンサー達の踊りも効果あり。 歌手は皆さん役に合った歌声で良かった。特にマクベス夫人役の岡田昌子が迫力ある歌声と4幕の夢遊状態での殺人を恐れる様子を表していた。合唱も場面に合わせ魔女の森では少しユーモアを入れたり、フィナーレはしっかり締まった歌声で良かった。 オケは、全体的にテンポ良く、ラストへ向かっての盛り上げも大きく、退屈しない演奏だった。指揮者の功績でしょう。 来年の日生オペラは11月に、ドニゼッティ作曲の「連隊の娘」と「ピーア・デ・トロメイ」のベルカントオペラが予定されており、今から楽しみに。End