宮本亜門演出「フィガロ」はオーソドックス
鑑賞日:2006年10月15日(日) 14:00開演入場料:B席8,000 5階席(5CB列13番)主催:(財)横須賀芸術文化財団制作:(財)東京二期会横須賀芸術劇場モーツァルトイヤー 宮本亜門演出モーツァルト オペラ「フィガロの結婚」 会場:横須賀芸術劇場指 揮:現田茂夫管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団合 唱:二期会合唱団演 出:宮本亜門 装 置:ニール・パテル 衣 装:前田文子 照 明:大島祐夫 振 付:麻咲梨乃 出 演アルマヴィーヴァ伯爵:黒田博伯爵夫人 : 佐々木典子ケルビーノ: 林美智子フィガロ : 山下浩司スザンナ : 薗田真木子バルトロ : 鹿野由之マルチェリーナ:竹本節子ドン・バジリオ:上原正敏ドン・クルツィオ:牧川修一アントニオ: 村林徹也バルバリーナ:里中トヨコ花娘1 : 赤羽佐東子花娘2 : 岩田真奈感想東京二期会オペラ劇場としての9月オーチャード公演を、指揮者、管弦楽を代えて横須賀での公演。宮本亜門演出は原作通りの設定で、劇団流の細かい部分での演出はあったが全体的にはオーソドックスなもの。3幕から4幕へは幕を下ろさず、3幕の廊下の壁(門状)を回転移動させ夜の森の情景にした所は物語がとぎれずに良かった(TVで見たシャンゼリゼ劇場では回転舞台だったが)。出演者の中ではスザンナ役薗田真木子、ケルビーノ役林美智子がビブラートが少なく若々しい声で大変良かった。フィガロ役山下浩司、伯爵役黒田博も存在感ある声量。フィナーレのアンサンブルも迫力があり聴きごたえあり。観客は1階席は7割程度の入りだったが、3階以上の席は空席が目立ち2~3割程度か。これだけのレベルのコンサートで空席が多いのは残念。今回B席でも5階であり、座席料金体系を見直しては。宮本亜門演出、東京二期会公演は11月に「コジ・ファン・トゥッテ」を鑑賞の予定。End