落合流「越中」イタリアンに舌鼓
先月末に、新橋に引っ越してきたオレンジページ。虎ノ門から新橋を結ぶ「マッカーサー道路(一般公募で5月には改称されるそうですが)」と呼ばれる「環状2号線」の再開発が進んでいるすぐそばなんです。虎ノ門方面に見える建設中のビルは、完成すると東京ミッドタウンに次ぐ都内で2番目に高いビルになるらしい。。。さて、これはまだ江戸川橋にいたころの話なんですが引っ越しのさなか、いそいそと出かけてきた富山県主催の発表会がございますので、こちらでちょろりとご報告を。富山の食材で作る、新作「おもてなし『越中料理』」発表会。場所は「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」。開業して17年経った今でも1カ月先まで予約でいっぱいというイタリアンの名店です。腕をふるうのは、もちろんこのかたオーナーシェフの落合務氏。「ずっとイタリア料理を勉強してきたけれど、イタリアは20州あって州によって料理が違う。日本も地方によっていろんな料理があるようにね。富山の食材を使うと、銀座で出すメニューとはやはり違う味わいになる。今日は富山ならではの旬のおいしさを落合流イタリアンにアレンジしてますので存分に味わって」それでは、さっそくいただきます!会場は熱気むんむん。最初の一品目は、「新しい形のカプレーゼ」。富山県産の牛乳を使ったカプレーゼサラダの新しいスタイルなんだとか。上に乗っている透明のジュレは、なんとトマト。口に入れると、さわやかなトマトのうま味の後にまろやかなミルクのこくがあとをひく味わい。この一口で、続く料理の期待感にテンションがぐぐっと上がりました続いて前菜の盛り合わせ。写真中央から時計回りに、「富山県産野菜のバーニャカウダ」「アボカドと甘えびのサラダ」「バイ貝のにんにくバター焼き」「富山湾産平目のカルパッチョ」「黒部名水ポークのパテ」「ふきのとうのモッツァレラ詰めフリット」。ちなみに平目のピンクは、ビーツの色だそう。これに「イワシのマリネ」(写真手前)と「カポナータ」(写真右奥)。これからメインというのに、ふぅ~。ここまででもかなりのボリュームです。でもまだまだ続きますよ!「あわび入りえびのリゾット」甘えびからとっただしでリゾットを作り、柔らかく蒸した富山県産のあわび入り。「ズッパ ディ ペッシェ」ぶり大根をイタリア風に。「うにと名水なめこのスパゲティ」ラ・ベットラの一番人気の生うにのスパゲティに相性のよい黒部の名水なめこを加えて。「氷見牛のロースト」氷見牛のロース肉を低温でじっくり火を通し、白トリュフ風味のソースと富山県産の玉ねぎのローストを添えて。「タルトタタンとロマノフ」富山県産の紅玉を使ったりんごのタルトと富山県産のいちごを添えたマスカルポーネチーズのムースの2種盛り。メニューを聞いただけでわくわくしましたが食べてみてもその期待を裏切らない、どれもすばらしいおいしさでした。こちらのメニューは、昨年オープンした「ラ・ベットラ富山」の「越中料理フェア」で楽しめるそうですよ。「月に2日間は富山店にいます。僕がいる日はブログで公開してるので、ぜひ食べに来て」と落合シェフ。また、東京の「ラ・ベットラ・ダ・オチアイ」では3月下旬から1カ月間、「富山産食材フェア」を開催するそうです。きっと予約を取るのが大変だとは思いますが、富山の春の食材を楽しめるとあれば、がんばってみる価値アリ!!ところで、2015年春には北陸新幹線が開通し乗り換えなしで富山・東京間が2時間7分でつながる予定とか。東京から富山へは、山脈をぐるりと迂回するか飛行機で行くところというイメージがありますが、そうなると大阪より近くなっちゃう!今後ますます活気づきそうな富山県にこれからも注目です。