医療保険のからくり

今日、講演から帰阪すると
事務所に加入されているお客様から、
通信販売の保険に切り替えるので
解約希望の連絡が入っていました。




あ～また、通信販売のいい加減な説明に騙されている！と思いながら
とりあえず、切り替えるメリットは何もないので
再説明をするために電話をいたしました。



その方の理由は、６０歳を過ぎているので
今の契約は１０年後に保険料が更新して
高くなると支払えないので更新しないタイプに切り替えて、
無理なく支払えるようにしたいという
強い希望でした。






理由は
無理なく支払えるようにです。

保障を得るために、支払えることをきちんと考えられている方でした。

きちんとされた真面目な方だと想像できます。



しかし、無理なく支払うことだけを優先されて
保障と支払のバランスが合うかどうかについては
何も考えていないようでした。



このような考えを持った方が結構います。

保険だから、保険料を支払うのは最初から損するのは当たり前
だから、支払えることを優先するのは当然のことではないかと
言われるのです。




その言葉の意味は間違いではありません。



しかし、

保険料は保障の対価ですから、

保険料の支払総額は保障される額以下であることが

大前提でなければならないと思います。





加入前から
保険料を計算して
保障される額の何倍も支払うことになると
分かる保険に加入するメリットはありません。


また、保険で保障される期間を入院した期間に置き換えて
入院したときに医療費を自分で支払える額の何倍も保険料を支払うのが
事前に分かる保険にメリットはありません


これらの場合
保険料を支払うのは、損ではなく
無駄な保険料です。




多くの方は
無駄な保険料と役立つ保険料の違いを分からずに
損するのは当たり前と勘違いされているようです。



そのことを
きちんと説明申し上げようとしましたが


いきなり
怒られるのです。


支払えることを優先するのは当たり前でしょう


もう電話をして来ないで下さい。と怒られました。


私は
辞められることをとめるために電話したのではなく

無駄なことになる保険に切り替えられることを説明しようと
思って電話しただけです。


無駄な保険料になると
申し上げただけで、その先の説明を聞く耳を持ってくれないのです。


真面目な方ほど
自分でこうと決めたら
聞く耳を持ってくれない場合が少なくりません。


今日も
また１人、無駄な保険料の参加者が増えました。

やりきれません。