走る物流マンの給水所

我が家の３男坊、ハリーはれっきとした男の子だ。飼い主の自分で言うのも変だが、ハリーは結構美男子で性格も優しくて、吠えないし、体臭も少ないのでとにかく可愛い。ハリーの母親の毛色はハリーと同じレッドで、体型がとても美しい。もちろん父親も色、姿共に素晴らしいので、そんなブリーダーさんに巡り会えたのもラッキーだった。

しかしハリーは生後７－８カ月頃にてんかんの激しい発作に見舞われ、それ以来薬を飲み続けている。その後３カ月に１回とかの割合で発作が起きている。そして今年はお正月に発作があった後まる９ヶ月間は無事だ。と言うことは順調に推移しているということだ。

病気があると、繁殖はさせられない。どんな病気を持った子が生まれてくるか分からないからだ。繁殖の予定が無いのに生殖器を使わないと、病気に掛かりやすくなる。女の子ではこの傾向が顕著なので、避妊手術をする子も多い。最近のハリーを見ていると、すっかり大人になり、女の子の存在が気になるようで、ドッグランへ行っても女の子を追いかける事が多く、可哀想な限りだ。

そこで去勢することを検討していたが、てんかん持ちで麻酔をすると、手術の後麻酔が覚める頃に発作が起きやすくなり、後遺症がでたり最悪の場合命に関わる事態に陥ることがあるらしい。これでは怖くて手術も出来ない。そうこうするうちに１１月で２歳になってしまう。手術が遅れると本人も可哀想だし、性格が変わる可能性だってある。今のところ９カ月間発作がないので、安定した状態なのだろう。今が最後のチャンスかもしれず、ようやく決心が付いた。今のハリーには気の毒だが、去勢することで病気に掛かるリスクを減らして上げることが出来、ひいては長生きが出来る可能性も高まる。

今は股ぐらに可愛い袋がぶら下がっているが、あと１週間で無くなり、晴れておかまちゃんになる。おかまちゃんになっても今までと同じうちの可愛い３男坊でいて欲しい。そして１年でも１ヶ月でも長生きして欲しい。そしててんかんの苦しみがいつしか無くなることを祈っている。今日もハリーと一緒に寝るつもりだが、手術の日が決まった今、無性にハリーが愛おしい。
「ハリー、１４日は頑張るんだぞ！」