ピークの目安
ピークの目安として、株価指数/GDPがバフェット指数として用いられるけどFEDにあるデータでTotal Share Prices for all shares of for the United Statesという時価総額を計算したものがあります。これを名目GDPで割ったものが、以下のチャート。つまり、2000年と2007年のピークを今回は更新していないんです。もちろん、、、だから大丈夫というわけではないんですが、今回が特にひどいバブルというわけではないんです。それからバブルというのは、企業利益のピークが過ぎてから、かなりのタイムラグがあってピークを迎えるんです。下のチャートは企業利益を名目GDPで割ったものも示していますが、まだ明白なピークが観察されないように見えるんです。まあ前回や前々回よりも景気が悪いせいかもしれないんですが、、、まあ景気がとても良ければ、こんな金利でおさまるはずはないですよねえ、、注意点:Total Share Prices for all shares of for the United Statesについて算出方法を調べたんですが、わかりませんでした。わざわざ株数とことわって算出しています。今は自社株買いが多いので、金庫株を除いて算出しているんだと思います。この指標は時間的にかなりテンポが遅れて発表されますので、、、そして景気に最後にとどめを刺すのが銀行融資です。下のチャートは銀行融資態度を含んでいますが、2000年、2007年のように銀行融資の強い厳格化は、今回はまだ観察されません。もう一つの目安として米国債の逆イールドがあります。下のチャートでは10年債券と2年債券のイールドを示しています。これも2000年と2007年には銀行融資の厳格化に先立って、逆イールドを示していますが、今回はまだ観察されません。QE1,2,3を示します。今回はFRBの引き締めとして、債券の市場還流が大きな問題でしたが、柔軟に対応するということなので、、、、大丈夫かも以下のチャートでは連銀資産の対前年比を示します。銀行融資の厳格化は4半期ごととテンポが遅れて発表されるので、、、、これを知る目安として便利そうなのが、投資適格債券の最低ランク=BBB債券のオプションスプレッドの対前年比やBB債券のオプションスプレッド。そこで毎日公表される、債券のオプションスプレッドを目安にしています。それが以下のチャート、、、まだ心配するようなレベルではありません今後は中国が引き締めを大幅緩和するようですから、いっぺんに不況に突入するような状況には、ならないようが気がしますあとは中国と米国の皆さんのアニマルスピリット次第ということですが、、、まとめたチャートOECDデータより収入から見た相対的な住宅価格をしめしますが、2007年は明らかにバブルでしたが、いまの米国住宅は1998年の大底にようやく到達したレベルです。これが要因となって銀行融資が厳格化するとは思えません、、、もっとも車と学資ローンが心配されてますけど、、、そっちの融資態度もFRBにはちゃんとあるhttps://data.oecd.org/price/share-prices.htm#indicator-chart