社寺の設計が得意な設計事務所

神奈川県藤沢市の小田急電鉄　片瀬江ノ島駅の彫刻・エッチングなど、装飾類を企画製作しました。

最初依頼されたのは駅舎のデザインでした。
旧駅舎が竜宮城として長く親しまれてきたので、そのイメージを受け継ぎ、より本格的な日本建築がご希望でした。

しかし、担当者と検討を重ねていくうちに・・・
「社寺建築じゃないんだから、もっと楽しさを感じるような、幅広い世代が喜ぶデザインにしてほしい」そんな要望が小田急電鉄社内から挙がってきました。

そこで駅舎のデザインを大幅に変更。
さらに、装飾類の企画製作も依頼していただけたお陰で、遊び心をふんだんに盛り込むことができました。

屋根の上に躍動感あふれるイルカを載せ・・・
竜宮門の天井には、竜宮の使いであるウミガメを4頭、円を描くように配置しました。

駅舎を遠くから望むと、4頭のイルカが屋根の上で楽し気に踊っています。



また、壁の上を優雅に泳ぐ映像の魚やウミガメと一緒に、彫刻の亀も泳いでいるように感じます。



現在は外出を自粛されている方も多いようですが・・・・
やがて訪れる安心な時には、是非多くの皆様に楽しんでいただきたいと心から願っています。

装飾類の製作者
〇コンコースの五頭龍、回廊飾り壁の龍一対、竜宮門の龍の肘木一式を木彫刻：井上進一
〇竜宮門屋根の龍を鋳造、大棟の2対のイルカを鍛造、群れ泳ぐ3頭一対のイルカを鍛造、竜宮門天井の4頭の亀を木彫刻：菅野泰史
〇竜宮門の窓に嵌めた天女のガラスエッチングの下絵を製作及び彩色の指導：石原七生
〇エッチングガラスの製作：(株)中日ステンドアート

皆様の心のこもった協力に感謝いたします。

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