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カテゴリ:ゲーム
(ゲームに関心の無い方には分かりにくい内容となっておりますがあしからず)
最近、World of Warcraftというゲームを始めてみてます。 先日まで遊んでたEverQuest2というゲームとジャンル的には同じ ファンタジー系MMORPG(多人数同時参加型RPG)になります 私とは逆にWorld of Warcraft(以下WoWと略)からEverQuest2(以下EQ2と略)へ移る方もいらっしゃるとは思いますが、なぜ私がEQ2からWoWへと移ったのかその理由をちらほらと書いてみます。 ファンタジー系ってのは、基本的に根っ子が同じです。 あのトールキンの指輪物語から端を発し、要は剣と魔法の世界を異人種や魔物達が徘徊する世界を楽しもうってのが、ファンタジー系RPGの根本になります。 EQ2は、リアルさを求めた。 WoWは、リアルさを犠牲にしてでも、ゲーム全体としてかもし出す雰囲気を求めた。 ただ、リアルさを追求するといっても限界はあるので、結局どこで折り合いをつけるかになるわけです。 基本的に3次元CG画像は、全部ポリゴンという立体にテクスチャーという色彩情報を被せて出来ていると考えて下さい。 背景は手を入れれば入れるほど綺麗に出来ますが、プレイヤーが操作するキャラクター達は、戦ったり歩いたりといった動作を行いますので、背景ほど完璧には出来ません。(背景でも例えば一本の木を葉っぱ1枚から作り上げてるわけではありませんが) 髪の毛1本1本のレベルまで描けるのは、フル3DCGの映画くらい(シュレックとかPixarの映画とか)で、あれはプレイヤーの操作するゲームとはまた次元が異なります。 というわけで、『どこで折り合いを付けるか?』という問題を、『全体としてかもし出す雰囲気を最優先する』という側面から捉えたのがWoWです。 こんな画像だけご紹介しておきます。 でっかいだけのキャラクターならEQ2にもいます。問題は、キャラクターや操作インターフェイスなども全部ひっくるめた雰囲気そのものなのです。 EQ2が大失敗した一つの理由は、『何のためにリアルさを追求するのか?』という前提を忘れてしまったことではないかと思います。リアルさを追求するのは、あくまでもプレイヤーをより深く自分の幻想世界に誘う為、である筈なのです。 リアルさの一つをだから水面処理というゲーム性とは全く異なる部分に求めたりするのは、「あー、きれいだね」と言われるかも知れなくとも、実際の水面見た方がリアルだし綺麗だったりするわけですから、そんな事がそのゲームを遊ぶ理由にはならないわけです。 雰囲気のかもし出し方で大切なのは、背景世界とプレイヤーが操作するキャラクターの統一感(お互いが同じ画面にいてもちぐはぐな印象を与えないこと)です。 パッと見、リアルさを追求したEQ2の方が上かも知れませんが、演出面から言うと、EQ2は落第生です。 なぜか? EQ2は、自分の部屋を持つことも出来るし、家具を作ったり買ったりして、部屋に飾る事も出来ますが、その家具、例えば椅子に座る事もベッドに寝る事も出来ません。笑止という他ありません。自分で料理を作っても画面上テーブルについてそれを食べるグラフィックも用意されていない。馬鹿ですね。しかも普段座る時は全種族全員『正座』です。阿呆ですね・・・。 WoWでは自分の部屋こそ持てないものの、存在する椅子には『全て座れる』し、/sleepというコマンドでベッドの上でもどこでも寝っころがる事が出来るし、食べたり飲んだりする時は、世界に腰を下ろして、それらを楽しむ様がきちんと表現されるようになっています。腰の下ろし方(座り方)も当然全ての種族で違います。 演出面の最大の違いの一つは、エリア(ゾーン)の移り変わりをWoWは最小限に留めている事です。これは実際にプレイしてない人にはわかりにくいのですが、例えばプレイステーションのゲームで、プレイ画面からNowLoadingという画面を挟むようなものです。EQ2では、それがエリアの切り替え毎に挟まります。WoWでは、ほとんど、挟まりません。つまりそれだけゲームシステムによる中断が入りにくいシステムになっているのです。(この感動はFF11とかEQ2プレイした人がWoWプレイするとかなり感じる筈です。) システム的な事とかに関してはここでは触れませんが、FF11とかEQ2に飽きたり失望した人には、WoWお勧めです。(逆に日本人でMMORPGをプレイした事無い方には、日本語でプレイできるFF11がたぶん一番お勧めですが) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.03.06 18:24:50
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