「コードとの闘い」
蛸足コンセントに、何重にもプラグが差し込まれ、机の下は、ぐるぐるの焼きそば状態になり、休日はコードとの格闘に費やされる。たまに、コードが絡み付いてきて、電気の世界へと100Aな感じで、回収されてしまうときもある。「森達也の夜の映画学校」という本を読んだら、「コードとの闘い」なんだなぁと、感じた。それは、放送コードだったりの規則のほうだけど、外側のコードだけでなく、内側に根付いたコードも含まれていて、単に、よい、わるいを超えたところの、心が反応するところに従ったスタイル。電気の流れて身体にまとわりついてくるコードを、ゆっくりと振りほどきながら、感じて、考える。仕事で、映像づくりに携わってくると、仕事のコードに従うことで、満足してしまい、何か、つくろうと思っても、自分が反応することに反応してみることに、規制がかかりはじめてる気がしてくる。そんな焼きそばコードを、わさわさと、掻き分けながら、散歩していると、皮を剥き続ければ、何かが出てくるってのも幻想っぽいし、「とりゃ!」と、俳句のような気合で「点」を打っとくのが、有効な気がしてきて、うちに帰ると、野猫の「こしゃ」が出迎えたので、しーちきんのえさをあげてみた。