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朝5時、家に帰るため、田園都市線で、渋谷に向かおうと、
駅の改札に入ると、白人系の男性海外人に声をかけられた。 「築地」に行きたいらしい。 イスラエルからきた30歳のセキュリティ会社の男。 築地までの行き方を説明するのが、面倒くさいので、 ちょうど、時間もあり、自分も一度、行ってみたかったので、 案内することにした。 以前、築地に、通勤していた時期があったが、 一度も、朝市は、見たことがなかったのだ。 夜、アナーキーな貝屋台による度に、 築地市場の朝市戦争の凄まじさ を聞かされ、興味をもっていた。 排気量のデカイバイクに乗ってる方が、 仕入れのときに顔がきく弱肉強食の世界らしい。 前に、その貝屋のマスターを撮らせてもらったとき、 さんざん市場の仕入れから撮れといわれたのだが、 どうしても、 マスターの醸しだすジール空間に憩う人々のほうに 目がいってしまい、気が回らなかった。 イスラエル人「ヨーニー」は、日本にきて四日目、 明日は、京都にいくという。 よく聞き取れないが、母国語は、ヒジュラム?というらしい。 そして、英語も併用している。 母国語で、書かれた「日本のガイドブック」を私に見せながら、 築地や皇居について話しかけてくる。 市場の中は、車、運搬機、人で、ごった返していた。 1m半くらいの冷凍マグロが、ごろごろ敷き詰められている。 活きのいい魚材の市の群れが、延々と続いている。 「ヨーニー」は、度々、私を、引き止めると、 アングルを決めて「写るんです」を、私に渡し、 ポーズを決めて、記念撮影していた。 やはり、珍しいんだろうか。 そんなに、異国の目で、珍しがられると、 とても、貴重な光景に想えてきてしまう。 殺気立ったオヤジどもが、魚を運搬し、捌き、叩き売っている。 アジアだ。 もろ、アジアだ。 全然、品なんてねぇ。 品が、あるのは、魚たちだけだ。 でも、なんか、すごくいい。 場外で、マグロ丼を「ヨーニー」とかっこみながら、 話していると、店のオヤジから、 「THIS IS A PEN」レベルの英語でよく話してる、 と奇妙に感心されてしまった。 私の英語は、中学生レベルから、なかなか、上達しないのだが、 一緒に、マグロ丼食えれば、それでよいのだ。 最後に、銀座のソニービルに連れてゆくと、 「ヨーニー」はお礼に、 飲みかけのミルクコーヒーのペットボトルをくれた。 千円札3枚を、シューズの中に入れてあるく用心深い 「ヨーニー」の貴重な飲み物だったので、遠慮したが、 どうしてもくれる、というので、頂戴した。 日本人のガールフレンドを紹介してくれと、 さんざんいっていたので、「地下鉄A子ちゃん」を 紹介してあげれば良かった、と今になって想う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
January 30, 2005 08:13:02 AM
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