大沢たかおと柄本明のロードムービー。
脳に腫瘍ができて、手術後、記憶を失ってしまうかもしれないことから、
仕事を辞め、「ひっきー」と化していた大沢たかお。
そこへ、敏腕弁護士の柄本明が、東京から、鹿児島への
運転手を依頼してくる。
目的は、別れた妻が、残した遺品を取りに行くこと。
国道1号、2号、3号、と高速を使わず、
下の道をひたすら走る。
このルートは、柄本が新婚旅行で、通った道だった。
二人とも、運転がうまくないので、
話しこむと、どうしても、急ブレーキをかける事態になってしまう。
どんどん、景色がかわっていく。
車中泊もある。
朝方、港に座って、弁当くったり、
亡き妻と行った神社に寄ったり、
何気ない、アウトドア感覚が、
羨ましくなる。
日常から、遊離した大旅行ではない分、
突如、そんな旅が、襲ってきそうな気にさせるのだ。
柄本も、末期がん患者で、死期が近いことが、最後にわかる。
ただ、鼻をかむくらいの自然な感じで、
「死」をとらえているとこが、かっこよかった。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 28, 2005 09:12:31 AM