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夜中、飲み会に、呼び出され、
終了後、歌舞伎町のマックで、 ぼうっとしていた。 何時だか、時計を見る気も、失せていたが、 外は、明るくなり始めている。 店内には、キャバ嬢たちが、テーブルに、 突っ伏して、撃沈している。 「女オーラ」が、消えうせ、電池の切れた、 ネコ型ロボット、または、 人知れず縁の下で、死んでいくネコのごとく、 微動だにしない。 しかし、中には、元気な残党もおり、 明るく不穏な、おしゃべりを交わしている。 どうやら、気にいらないキャバ子がいるらしい。 「うんこ、まみれにしてやりてぇ」 などといいつつ、何やら、携帯から、ネット上の掲示板に、 「うんこメッセージ」をがんがん、投下しているようだ。 ただし、見た目が、かわいければ、 「うんこ」などの「しもことば」も、 まったく、下品に感じないから、不思議だ。 てめえら、小学生かよ、などという、ツッコミも浮かばず、 ほほえましいだけだ。 などと、見るともなし、聞くともなしに、 頭に入りもしない文庫本のページを、繰りながら、 うつらうつらしていると、 客は、いつの間にやら、ずいぶん入れ替わり、 奥の、便所近辺で、撃沈していたキャバ嬢3人組が、 別のキャバ嬢一匹狼と、どうやら、トラブっている。 「置き引き」の疑いをかけられているらしい。 「別に、ここで、脱いでもいいっすよ」などと、 真摯な言葉も、聞こえてくる。 その声音から、こいつら、「シロ」だな、と感じたが、 すでに、ひとりずつ、便所行きとなり、 身体検査されているらしい。 私は、割と、出口近くにいたが、事件発覚までに、 すでに、20人は、出入りしている。 しばらくして、警官がきた。 3人組は、どうやら、大学生だったらしく、 取調べには、応じるが、 遅刻の証明書が、欲しいなどともいっている。 けなげだなぁ、などと思っていると、 サイレンが、聞こえ、窓の外には、 消防車が、コマ劇方向に、入ってきた。 下を覗くと、ヤジウマも、たかりはじめている。 折角なので、見に行くことにした。 コマ劇正面玄関を目掛けて、 ざっと、4台の消防車、そして、 パトカーも、混じっている。 しかし、火は出ていない。 どうやら、誤報のようだ。 しばらく、見ていたが、 消防隊員も、背中にボンベを背負いつつ、 ただ、しばらく、見てるだけだった。 海外のロックミュージックが、来たためか、 コマ劇は、色が、薄緑から、黒に、塗り替えられ、 いつの間にやら、設置された、巨大スクリーンには、 そこのミュージカルのCMが、エンドレスで、流されている。 もしかして、爆破予告で、呼ばれていて、 いきなり、爆風や、火炎に、包まれたら、 やだなと思いつつ、 どきどきしていたのだが、 何も起こらず、隊員らは、解散していった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
June 11, 2005 09:26:50 AM
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