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「人間は常識外れのことさえ、
あっという間に受け入れてしまうものなのだ」 リチャード・マシスン ゾンビが常識になったときの、主人公ネビルのコトバ 吸血鬼≒ゾンビが、リアルになってしまった世界を、 皮膚感覚、生活感覚全開に描くゾンビ文学の金字塔 小説の設定は、ブットンダ大嘘でしかないが、 あまりにも、リアルに描かれると、 その小説世界に引きずり込まれ、 「常識外れのことさえ、あっという間に受け入れてしまう」 だからといって、夜、コンビニに行くとき、 ゴミ箱漁ってる、おばさんや、おじさんがいるなぁと思いきや、 実は、ゾンビだった、などということを、夢想して、 恐怖に駆られたわけではない。 読んでいるうちに、 いつの間にか、その小説内ゾンビ世界に、 リアリティを感じてしまっていたことに気づかされ、 そのことに、驚かされた ここに、「リアル」が発生する源の鍵がありそう 主人公は、ゾンビ世界を成立させるための ゾンビルールに従って生きている たとえば、 日没までに家に帰らないと、ゾンビがやってくる 流通が断絶し、死んだ街に商品は、豊富に残留している 主人公はひとりで、ロビンソン・クルーソー状態で、暮らしている そんな環境に、生身の人間の欲求を、包み隠さず、 小指の痛みに関してまで、生理的かつ、論理的に語ってくれる すると、読み手の頭には、リアルが伝わってくる ということは、リアルを成立させる元は、 「従わざるをえないルールの設定」ということが、 一端をになっているのかもしれない お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 13, 2008 10:27:51 PM
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