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じゅく、を歩いていると、
やくざのおじさんが、 若者にからまれていた。 とても、かわいそうだった。 いきりたつ、若者の二人。 しかも、女性連れ&更に、朋ひとり。 やめなよ、といわれつつ、 やくざに、つっかかる、若者。 余裕をかましつつも、 傍目からみると、 劣勢な年配のヤクザ。 ヤクザといっても、 街まわりの、ガードマンなのかもしれない。 新宿ヤクザも、愚連野郎らの、勢いに、 押されている。 しかし、じじいヤクザは、 反撃に出た。 殴ったのではない。 お互い、一切、身体は、接触していない。 じじいヤクザは、携帯片手に、 応援を呼んだのであった。 その携帯が、本当に、 応援隊に、かけていたとは、限らない。 なのに、本物のヤクザが、出てきたら怖い。 突如、空気が変わる。 あせる若者たち。 罵声を浴びせて、遠ざかる若者たち。 じじい言 「あ、逃げていっちゃった」 過剰反応する若者、 「誰が、逃げただと!」 折角、逃げれたのに、また、戻ってくる若者たち。 「いま、どこどこにいるんで、きてみてわぁ」 余裕をかまして、応援を呼ぶ、じじいやくざ。 ひるむ若者たち。 「やめなよ!」 必死に止める、連れの女性たち。 じゃ、帰るわ、とばかりに、きびすを返す若者たち。 「あ、また、逃げちゃったんで」 過剰反応して、また、戻ってくる若者。 じじいやくざと、若者のヒートアップ。 「あ、戻ってきたんで」 応援を呼ぶ、じじいやくざ。 見た目は、よわものだが、 じゅく、という、得たいの知れぬ街の闇が、 若者たちの、想像を刺激する。 明らかに、一瞬、躊躇が走る。 以降、それの繰り返し。 本当は、じじやくざも、 早いとこ、野獣のような若者に、 帰って欲しかったはずなのだ。 しかし、彼の職掌ガラ、 彼らが、びびって逃げた、という形式を、 1%でも、つくらねばならない。 わたしは、いつ、やくざの攻撃部隊が 出てきて若者が、ぼこられるのかと思い、 ひやひやし、それでいながら、 いくら、ヤクザといえども、その何倍も、 怖ろしい、愚連な若者からの、怒涛な攻めをみると、 かわいそうだと思い、 お互い、はったりのかましあいだな、と思いつつも、 そのやりとりには、緊迫感があり、 ほぼ、脇役にしか見えなかった脇役朋までもが、 ぶちきれて、若者を止めに入り、 わたしは、「どらまだな」と思った。 ぽんこつ拳銃の流れ弾にあたったら、 ばかだと、思いつつ、 結局、2、30分立っても、 じじいヤクザの応援はこず、 それでも、寄せては返す波のような、 駆け引きを見て、 きっと、じじいヤクザに、応援はない。 しかし、肉体的に圧倒して優勢な若者愚連組は、 1%の想像力で、じゅく、の怖さが、身体に沁みている。 お互いに、がんばってるよな、感心した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 10, 2009 12:50:35 AM
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