〜それでも秋〜
猪に荒らされて、
白い彼岸花が一輪しか咲かなかった。
カマキリも変色して秋の色に、
もう少しすれば彼らの短い一生も終わる。
〜雨の日にジャニーズ問題に思う〜
この問題は日本社会の縮図だ。
（１）この問題が大きく動いたのは英国・BBC放送がきっかけ。
正式名称は英国放送協会。
日本にもこの手の公共放送はある。
その名が日本放送協会（NHK）。
外国の公共メディアが取り上げて、
始めてこの問題のお墨付きをもらった。
（２）この問題を数十年前から取り上げていたのは、
主に週刊誌で、その名は週間文春。
日本の新聞、テレビのマスメディアは無視してきた。
週刊誌とマスメディアの住み分けは何なのだろう。
（３）長年のカソリックの小児性的虐待を取り上げたのは、
ボストン・グローブ紙。（映画/Spotlight）
me to運動の契機となった元映画プロデューサー
のワインスタイン女性に対する性暴力を取り上げたのは
ニューヨークタイムズ紙。（映画/SHE SAID）
（４）日本の新聞社は事件が刑事告訴されなければ、
取り上げないと言われているが、
社会的重要性から見て自ら取材をして、
取り上げようとしないのは何故なのか。
昔は煙の立つところに積極的に関わっていたのに。
（５）人は保身に走る。
このことは自分を含めて皆そうだ。
しかし程度の差もある。
ジャニーズに多くの恩恵を受けた者は、
当初はジャニー喜多川を褒め称えて擁護し、
風向きが変わって今は沈黙を守る。
（６）ジャニーズ所属のタレントの
バックには数千万人のファンがいると言われている。
その数を当てにして、事務所は悪いが、
タレントは悪くないというのは筋が通らない。
これでは、あまりにも欲が透けて見える。
（７）小児虐待（レイプ）という性癖を満足させつつ、
一方では稀に見る才能を発揮したジャニー喜多川。
ある意味、この小児虐待（レイプ）が原動力だった。
それ故に、一生それを止められなった。
（８）この小児虐待（レイプ）無くして、彼の才能はなかった。
この犯罪の上に今のジャニーズは成り立ったている。
性的被害者の犠牲の上にタレントは成り立っている。
悲しいかな、彼の小児虐待と才能は表裏一体で、
小児虐待こそがジャニーズ帝国を築き上げたと言える。
（９）今、ジャニー喜多川の犯罪を、
新しく施行される法律で見れば何年の刑になるのだろう。
犠牲者の数は数百人と言われている。
不同意性交罪の加重刑の最高刑は30年だ。
時効分が多くあるとしても、
そのくらいの刑を課してもまだ足りない犯罪だ。
（10）このジャニーズの問題は、
人生の経験に照らし合わせても、
人それぞれの考えや思いがあるだろう。
一つの芸能スキャンダルとも思われたが、
実は大きな社会問題だった。
すみやかに、この事務所は解散して、
タレントはそれぞれの活動の場を求めれば良い。
その昔、記者会見の席で涙ながらに
社員は悪くないんです。全部、社長の私が悪いんです、
と言って倒産した会社があった。
海外から失笑された山一證券だ。
その後、社員はそれぞれの道を探して離散した。
それでも、人は生きていく。
