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テーマ:仕事しごとシゴト(23393)
カテゴリ: 食中毒菌・ノロを殺菌
東京都の食中毒発生状況の記事をご覧頂いた方から、関連質問をお寄せ頂きました。
オゾン殺菌機器に依存する内容のために、質問者には直接役立つかは疑問ですが、誰でも直面しそうな良いご質問なので、ここで検討させて貰うことにしました。 ■ご質問 >オゾンについて調べていましたらこのページにたどりつきました。 >突然の質問で申し訳ありませんが、 >オゾンの殺菌効果について教ください。 >勤務している給食センターの器具殺菌庫はオゾン方式ですが、器具を濡れたまま入れると殺菌効果はないのでしょうか? >ボールなど、重なるものは空気が入らないと殺菌されていないことになりますか? >どの程度の時間で殺菌効果があるのでしょうか? >よろしくお願いします。 > 質問内容は機器依存性が高く、器具殺菌庫の情報がないとお答えができません。 ここでは、オゾンの一般的な特徴を中心に紹介させて頂きます。 <質問者さん> ・お使いの器具殺菌庫による効果は、購入先へお問合せください。 ■検討 ご質問から気体のオゾンを前提に、以下に検討しました。 1)どの程度の時間で殺菌効果があるのでしょうか? ・オゾン殺菌効果は、[オゾン濃度」×[時間]が同じなら同じ効果を示します。 ・従って、高濃度オゾンを用いるか、低濃度オゾンかで、処理時間が違います。 イ)高濃度オゾンの場合 ・無人環境の殺菌庫の場合で、人への影響を考えなくても良い場合は、 ・10~100ppmを超えるオゾン濃度を自由に使えるので、数分の短時間でも可能です。 ・ただし、器具の出し入れに人手を掛ける場合など、必要な安全対策に設備費は高くなります。 ロ)低濃度オゾンの場合 ・器具の出し入れに人が庫内に入る場合など、人への影響を考えた利用には、安全な低濃度オゾンを使用します。 ・低濃度オゾンは、工場内で使われる8時間作業安全基準のオゾン濃度0.1ppm が目安です。 ・オゾン濃度が低い分、高濃度オゾンの数分間に対して100倍以上の時間が必要になります。 (2)器具を濡れたまま入れると殺菌効果はないのでしょうか? ・オゾンガスは水に触れると酸素に戻るので、水中や水に覆われている細菌には効果がありません。 ・オゾン殺菌のメカニズムから、細菌とオゾン分子が直接触れる必要があるためです。 (3)ボールなど、重なるものは空気が入らないと殺菌されていないことになりますか? ・ボール表面の細菌にオゾンが直接触れないと殺菌効果がありません。 ・重ね方を工夫して、オゾンが拡散でボール表面に回るようにすることが必要です。 以上 説明不足な部分があるようですが、機会があれば補足したいと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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