10月に読んだ本 16冊
早いもので、10月ももうおしまいです。この間まで、暑い暑いと図書館に避暑に行ってたのに・・・今月読んだ本を、ざっと思い出してみましょう。★「紀ノ川」有吉佐和子★「安楽病棟」箒木蓬生★「朝の歓び」宮本輝★「過越しの祭」米谷ふみ子 夫の家族(姑や小姑)との付き合いや、夫の家のしきたり、行事、 そういうものに無縁で生きたいと思うけれど、 意に反して巻き込まれてしまう嫁が主人公です。 それって、私たち一般の主婦の気持ちでしょ? ちょっと違うのは、彼女(日本人)の夫はアメリカのユダヤ人であること。 芥川賞の選評では、「主婦の作文」と言われていたけれど、 なかなか興味深く読みました。★「鍋の中」村田喜代子 日常に不気味とか人以上の存在とか、そんなものがまだ生きている田舎。 都会から来た孫たちとおばあちゃんの、どれがホントでどれがウソか、 みんなでいっしょにばかされて、結局答えは出ないけど、 まいいや、みんな元気で生きてるから。そんなお話でした。 私は好き。★「スティルライフ」池澤夏樹★「長男の出家」三浦清宏 おもしろいよ。普通の家の少年が出家するなんて、そんなことありっこないのに。 自分の息子に置き換えて、考えながら読んでしまいました。★「尋ね人の時間」新井満 都会のおしゃれでスマートでクレバーな人々が出てきます。 田舎でどんくさく生きてる私には、ちょっと世界が違うかな?★「ダイヤモンドダスト」南木佳士 信州のさわやかな空気が感じられる、きれいな小説でした。 死期の迫った老人とアメリカ人の交流が、おもしろいです。 終わり方も、きれい。★「由熙」李良枝 作中の韓国人に、あまり共感を覚えないまま終わってしまいました。 ここまでの7冊は、「芥川賞全集」で読みました。 はっきり言って、疲れました。あまり続けて読むもんじゃありません。★「非色」有吉佐和子 ★「黄泉がえり」梶尾真治 芥川賞で疲れた頭をマッサージするために、柔らかめの本を選びました。 だけど、あまりおもしろくなかったなあ。 設定はかなり興味深いけど、結局意味が分からずじまいでした。★「赤ひげ診療譚」山本周五郎★「モモヨ、まだ九十歳」群ようこ 90歳にして、上京して一人でホテルに泊まり、ディズニーランドへ上の動物園へと、 夢を実現させるおばあちゃん、モモヨ。 だけど、ただ単に元気なだけの90歳じゃありません。 モモヨの人生にも山あり谷あり、でも、人間ってみんなそうなんだよねえ。 いつの時代でも、みんながんばって生きてるのよねえ。★「君が世界を見捨てても世界が君を見捨てない」瀬戸しおり★「魂萌え!」桐野夏生以上、16冊でした。今月もたくさん読めて、よかったよかった。先月は英語の勉強が放ったらかしだったけど、今月はちゃんとやりましたよ。さあてと、明日から何を読もうかな?