大忙しの11月でした。
なんとまるまる一ヶ月も更新をさぼってしまいました。前の日記のコメントに、お返事もできなくて、ほんとうにごめんなさい!なにしろ、とにかく、11月は忙しかったんです!最初の一週間は、専業主婦になって2年目にして初めて訪れた、社会復帰のチャンス。いいえ、そんなたいしたものではないんですが、一週間だけ頼まれて、アルバイトに行ってまいりました。たった一週間とはいえ、実働12時間!しかも、ずうっと車に乗りっぱなし。声を張り上げっぱなし。え?何?そのアルバイト。そんなアルバイトある?・・・・・・・・・・・・・・あるんですよ。それは、地元の市議会議員選挙の、うぐいす嬢ならぬ、うぐいすおばさんでした。体はめちゃくちゃキツイけど、なかなかおもしろい仕事でしたよ。下手なアナウンスがやっと上手になった頃、一週間が過ぎて終了です。そして、その仕事が終わって数日後、かねてから娘と計画していた東欧一週間の旅にでかけたのでした。私はこれまでに、何回か海外旅行に行ったことがあります。だけど、いつも個人で手配する気まま旅行ばかり。今回は初めての、旅行社におまかせのツアー参加でした。行った先は、チェコ、オーストリア、ハンガリーです。が、観光案内してもしょうがないので、今日はツアー初体験の感想を書きますね。成田空港で出国するときから、既に私は個人旅行とツアーの違いを感じていました。いつもなら無意識のうちに、「いよいよ外国だ。日本語は通じないんだ。下手でもなんでも英語だ。英語。」という小さな覚悟みたいなものを感じているんですが、それがまったくありません。飛行機に乗っても、外国の航空会社でしたが、スチュワーデスさんは日本人だし。今までの旅行では、日本人のスチュワーデスさんに当たったことが、なかったんです。これは不思議ですね。もしかして、ツアー客には日本人乗務員が当たるようにできているのかな?ヒースローでの乗換えだって、セキュリティーがかなり厳しくてものものしい雰囲気でしたが、緊張感はほとんどなし。だって、添乗員さんが手取り足取り教えてくれるんだもん。「パスポートがいります。」「ここではいりません。」「持ち込み荷物は一つにまとめて。」まるで、何も分からない赤ちゃん状態です。次に驚いたのは、目的地のプラハに到着したときのこと。ツアー客って、自分のトランクさえ、あまり持ち運ばなくていいんです!空港で受け取ったあとは、ポーターさんやチャーターバスの運転手さんが全部運んでくれて、おまけに、ホテルのお部屋まで持ってきてくれるんです!いやあ、ここまでやってもらっていいんでしょうか。これじゃお姫様扱いですよ。平民の私は、そのつどえらく恐縮してしまいましたが、他の人はわりと平然としてました。聞けば、ツアーには何度も参加しているベテランが多かったようです。翌日から、いよいよ観光の始まりです。とはいえ、自分で地図を調べたり、地下鉄の乗り方を勉強したりする必要はありません。当たり前ですね。それを全部やってくれるから、ツアーというんでした。右を向けと言われれば右を向く。ここで買い物をと言われれば、買い物をする。トイレ休憩と言われれば、特に行きたいと思っていなくても、次はいつ行けるか分からないので、用心のために行列に並んで、トイレを利用します。お腹がすいていなくても、決まったレストランで決まった料理を食べる。同じバッジをつけて、ガイドさんを見失わないように、一生けんめい歩く。日本人ならではのおかしな風景かもしれませんが、そんな旅行を馬鹿にしてはいけません。ガイドさんの言うとおり、素直に従うのが、ツアーを楽しむいちばんの方法です。かつて個人で旅行していた私は、そんなツアー客を見て、あんな旅行で楽しいのかなあ・・・と正直思っていましたが、いや、これがけっこう楽しいんですよ。ツアーも個人旅行も、それぞれ一長一短だと思いますが、ツアーの最大の欠点は、自由時間が少ないことだと思います。もちろんツアーにもよるでしょうけど。私の場合は、もっと見たいところがじゅうぶん満喫できなかった。食事が決められていたので、市場でおいしそうな買い食いができなかった。それと、買い物をしたくもないのに、コースに免税店が入ってるんですよね。これも、時間がもったいなかったなあ・・・私は免税店よりも、地元のスーパーマーケットや市場でうろうろするのが好きなんです。オプショナルツアーというのもあって、それに申し込んだ人はガイドさんと行動していました。私たちはそれには参加せず、自分の好きなところに行きました。地図を見ながら、博物館を訪ね訪ねて行ったりして、無駄な時間を使ったかもしれないけれど、旅行を終えて、いちばん印象に残っているのは、この自由行動のことです。ぐうぜん見つけたスーパーマーケットで、時間を忘れて買いまくり、もう一つ行きたかった博物館をあきらめてしまったこと。地下鉄の路線図とにらめっこで、切符を買ったこと。添乗員さんの仕事というのは、ほんとうにたいへんな仕事ですね。ホテルのお部屋にバスタブがない人には、次の夜は必ずバスタブ付きに変えてあげますと、お詫びのフルーツまでいただいちゃいました。そんなのいいよいいよ、ヨーロッパではシャワーがついてりゃ上等ですよ。飛行機でも、友だちや家族が離れ離れの席にならないように、パズルみたいに組み替えてくれました。きっと外人に囲まれたような座席になったら、苦情が来るんだろうなあ。でもこのツアーでは、ワガママを言ったり、時間に遅れたりするような人はまったくいなくて、あ、私が一度、買い食いしていて遅れちゃったけど、いい方だったんじゃないでしょうか?東欧は、ハンサムの宝庫です。ちょうど東洋と西洋がまじりあう土地のせいかもしれません。写真を撮りたくなるようなハンサムが、いっぱいいました。けど、笑いません。笑っちゃいけないという法律があるみたいに、決して笑いません。ぶあいそだけど、ハンサム。惜しいです。これがぱぐらのツアー体験記でした。最後に、うつ病の娘は途中で1回、小さなうつの波が来ました。ひやりとしましたが、なんとか一日で浮上。大切な旅行を、だいなしにしたくないという気持ちがあったんでしょうね。