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ロシアが月面に、核融合の燃料となるヘリウム3を採掘するための基地を作る計画を持っていることが伝えられています(こちらを参照)。
2015年までに月面に恒久的な基地を設営し、2020年から採掘を開始するのだそうです。 昨年、5月4日の日記にも書きましたが、小泉首相は、フランスのシラク大統領と会談し、日本の安保理常任理事国入り支援の交換条件として、日本の方が優位に立っていたITER(国際熱核融合炉)誘致(詳しくは、2004年12月9日の日記を参照)をフランスに譲り渡してしまう、という、愚挙に出てしまいました。 ITERは、フランスのカダラッシュに誘致しようとするEU、ロシア、中国と、日本の青森県六カ所村に誘致しようとする、日本、韓国、米国の間で、誘致合戦が行われていました。 私も大学4年のときに半年ほど、核融合の研究室にいたことがあり、吉川庄一さんという先生から、未来のエネルギー源として夢のような話を聞いていましたが、それ以来、日本は、核融合研究では世界の最先端を走ってきました。 実は、中国は、日本誘致派でした。 日本国内に、首相の靖国神社参拝に対する大きな反対運動が起きるか、あるいは、小泉首相が自分でA級戦犯を断罪して靖国参拝をやめると言うかすれば、エネルギー政策に四苦八苦の中国は、もともと、高度な技術を有していて、すぐ隣国の日本への誘致を希望していたのです。 小泉首相の心ないバカげた靖国参拝によって、中国はEUへの支持に回ってしまったのです。 日本では、立花隆とか槌田誠というような人が、ITER誘致への反対運動を起こしていましたが、自分の墓場が見えている人には、日本のエネルギー事情や核融合への展望、そして日本の国益などはどうでも良いことなのでしょう。 結局、小泉首相の靖国参拝のために、ITER誘致の見返りとなるべき日本の安保理常任理事国入りの道も閉ざされてしまったので、小泉首相の昨年のヨーロッパ訪問はいったい何だったのか、と、思います。 しかしながら、マスコミはこの外交失敗を全く報道しませんでした。 民主党では、前原現代表たちが、小泉首相の行き当たりばったりで戦略のない外交方針を非難していましたが、マスコミはこの非難も完全に無視しました。 結果、9.11衆議院選で、大きな外交失敗をやっている小泉自民が圧勝し、外交失敗の責任は、町村無能外務大臣のクビが飛んだだけという、信じられないことが起こってしまったのです。 現在、灯油の価格がどんどん上がっているのに、パレスチナの選挙でハマスが大勝したのに、マスコミは全く日本のエネルギー事情を取り上げず、日本人の中からも、エネルギー問題の将来を憂える声は出てきません。 しかし、20年後、30年後を予測して、ロシアは着実にエネルギー問題で手を打っているのです。 日中対立をうまく利用し、核融合を日本と中国の手に渡さず、EUへ持ってきて、しかも、ITERで採用されるであろう、DT核融合(陽子と中性子を1個ずつ持つ重水素と、陽子1個と中性子2個を持つ三重水素を燃料として使う)とは別の、陽子2個と中性子1個をもつヘリウム3を使った核融合(ヘリウム3+重水素=ヘリウム4+陽子)の実用化研究も進めていることが、このニュースで明らかになりました。 東シナ海の海底資源の問題だけでなく、50年後の日本のエネルギー事情を見据えても、エネルギー問題の障害になっているのは、靖国問題です。 A級戦犯は、日本史上でたった一度の、屈辱的被占領を招き、2発の原爆と大空襲により幾十万という市民を虐殺される原因となった、あの戦争の開始を決定した、日本の恥と言うべき国賊です。 そのA級戦犯を祀る靖国神社に日本の首相が参拝し、A級戦犯に向かって深々と頭を下げてくることを、日本人は、いつまで支持するつもりなのでしょうか。 寝ぼけた日本人、目を覚ませ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006/01/28 07:08:14 PM
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