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田畑見聞記

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2017.03.13
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 月2ペースで農家さんをお訪ねしていると、

「アレ、ここは畑、あそこは雑木林だったはず・・・」

が、太陽光発電所に突然変わっていることは珍しくありません。再生エネルギー固定価格買取制度(FIT)の魔の手(?)が都市住宅地から企業型を経て農地や里山に進出し、農家さんにお金儲けの知恵が授けられているような気がします。FITをビジネスにされる方々は国の制度による安定性や資金調達、利回り、労力など優良なプランであり、土地と言う資産を持つ人だけが行使できる利点が強調されて、「もう年だから農業は卒業」という方には渡りに船と映るかも知れません。

 本当に上手い話なら国なり電力会社なりが率先するのでしょうが、原子力を抱えて二兎を追う状況になく、CO2削減の一手として国際公約の手前2009年に始まりましたが、早い者勝ちの原則通り買取価格は低下の一途を辿り、2019年以降は設備やメンテナンス費用の出費と買取価格の綱引きが微妙と聞き及びます。都市の住宅用であれば自家使用も可能ですが、里山に設置した事業用となると買取側の優勢が予想されます。遅れて回ってきたお金の絡む話には、用心に越したことはありません。

 ところで「営農型太陽光発電」なるものが農水省の許可になったのをご存知でしょうか?
 これは農地の上、トラクターの作業高さのその上にソーラーパネルを設置するもので、農作と発電の二兎を狙うものですが、3年ごとの営農実績報告を義務付けていることからも試行錯誤中と判断されます。うまくいけば山積リスクを凌ぐメリットが創出されるかもと、密かに期待されているのかも知れませんが、ソーラーとその下で育つ葉っぱはとても似ていると思います。

 ソーラーは半導体に、葉っぱでは葉緑体に光エネルギーが入力されると、どちらも電子が活発になりソーラーでは電気エネルギーが、葉緑体では水が酸化されCO2が還元されてグルコースという化学エネルギーが生まれます。ものの本によればソーラーの光エネルギーの有効利用率は20%程で、葉緑体のそれは5%位とされるので、両者は並び立ち営農型太陽光発電の可能性も否定できませんが、東西南北で気候が異なるわが国ではデータを積み重ねて判断することが大事になります。

 それにしても、「お天道さんが照らなければ何も始まらない」ことの重要性を知ることは、ソーラーでも光合成でも物事の基本と言えそうです。





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Last updated  2017.03.13 20:20:25



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