古民家拝見6
連続シリーズ 古民家拝見も6まできました。この回で最終回とします。 今日は軒裏の意匠です。 軒裏は一般的な民家ですと 流れ方向に垂木と呼ばれる木があってその上の野地板と呼ばれる板との構成になります。 この茶室の場合は 垂木の上に 木舞が組んであって その上が野地板という構成でした。野地板が柾目でおとなしくていいですねこうして小さい部材を組み合わせて使うというのは 日本人らしいアイデアですね木材というのは材料として均質ではないので 丈夫そうに見えて弱い物が 1本だけあったりちょっとした力で 簡単にポッキリと折れてしまったりするものです。 ですので 小さい部材をこうして組みあせて使いというのは 理にかなっています。「とももち」という考え方です。例えば1本の木材が駄目でも 隣の木や交わる木と支え合うことで 簡単にはくずれたり 倒れたりしない フェイルセーフな考えかたですね。そして茶室の場合は なにより華奢に見せたいと言うのがありますので最低限な部材寸法で 屋根や庇の軽さを強調するのでしょうねこちらは ツタが絡ませてありました。自然と共生してきた 日本人の 美意識を感じますね。本日もわたしの拙いブログにお越しくださりありがとうございました。そろそろ 容量が一杯になりますので こちらに引っ越すことにしました。 こちらもよろしくお願いします。http://openstudio.cocolog-nifty.com/blog/