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2022.11.20
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カテゴリ:山とスキーの道具
昨シーズン自作した「まな板TTS」の乗り味が気に入ったので、これをG3やボレースイッチバックなどK2規格のビンディング穴を開けた板でも使えるように、変換アダプターを自作してみました。






下の写真はもともとK2規格でインビス加工してあるワールドピステに装着したものです。






ワイヤーの支点は、G3タルガやボレースイッチバックのようにブーツのコバの脇にある方がレバーの誤解放防止や足上げ抵抗の立ち上がり特性としては有利なようですが、コバの横にワイヤーフックを設置しようとすると構造が複雑になり、自作には不利です。

そのため、B&Dの「TLTテックビンディングトゥテレマーク変換アダプター」や「テレアルプ」のようにスイッチバックのハードワイヤーを流用するのではなく、ボレーTTSのワイヤーを流用しました。
ムーンライト・マウンテン・ギアの「Pure Tele」を真似たものになりますが、トゥーピースは作れないので、「TLTテックビンディングトゥテレマーク変換アダプター」などと同様、ディナフィットのTLTの流用です。

同じようにボレーTTSのワイヤーとテックビンディングのトゥーピースを使って「OMG-TTS」を真似て作ったのが「まな板TTS」ですが、まな板TTSにも欠点があって、テックビンディングのトゥーピースとワイヤーの支点が別体なので、インビス仕様にしても別の板に付け替えるのにトゥーピース全体で片足最低8本のビスを緩めなければならず、けっこうな手間です。
また、K2規格や22デザイン規格で穴が開けられた板に、さらに別の穴を8箇所も開け直すのは手間がかかるし、ビス穴のクリアランス確保も難しいです。

板に固定する穴を少なくするには、ボレーTTSのフロントライザーのように、トゥーピースとワイヤーを一緒に固定すればよいことになります。
その上で、板に固定する穴は、それぞれ手持ちの板に合った規格で開ければ、他の板で使い回しができます。

ただ、ボレーTTSの場合は、テックピンステーを外さないとフロントライザーの取り外しができないので、何度も取り外しすると、3本しかないテックピンステーのビス穴がバカになりそうで、インビス化した板での使い回しはなるべく避けたい感じです。

ボレーTTSのフロントライザーは、6本のビスで板に固定しますが、テックピンステーに干渉する真ん中のビスがなければ、テックピンステーを外さなくてもフロントライザーの取り外しができます。しかし、そうなると、ワイヤーの支点に近いフロントライザー中間部の強度が心配です。プラスチック製のライザーでは割れてしまいそうです。

そこで、ボレーTTSとOMG-TTSの、いいとこ取りができないかと思い、作ったのがこれです。





試作品は、強度の心配から、下の写真のように、G3のタルガアッセントやエンツォの規格に合わせた6穴で作りました。手持ちの板ではマズシャスのアナム、K2のポントゥーン、フジャティブがこの規格でインビス化しているので、そのまま使い回しすることができます。






ボレーTTSの6穴規格で作らなかったのは、その規格で開けた板はボレーTTSを使っているディナスターのシャム97HM以外ないのと、テックピンラインとワイヤー支点の間隔が48ミリ以下になると、真ん中の穴と溝の距離が近くなり、溝の強度が保てないような気がしたからです。
試作品では、テックピンラインとワイヤーの支点距離は45ミリに設定しました。
タルガアッセント規格の真ん中のビス穴と溝の距離は14ミリほどしかありません。
これ以上支点距離を短くするには、真ん中のビス穴を省くしかありません。

それとは別に、この変換アダプターは、TLTのトゥーピースを外さなくても板への脱着ができることを目的にして作ったのですが、試作品はボレーTTSのような真ん中のビスへの干渉は避けられたものの、一番前の穴2つが、板への取り付け時にトゥーピースのレバーに干渉してしまいました。


ライザーの素材は師匠から頂いたカザマのジェネシス2.3という板です。
ウッドコアですが、トップシートとソール側両方に金属製プレートが入っています。
そのため、トゥーピースを繰り返し付け替えても、ボレーTTSのプラスチックほどビス穴の損傷はないと思いますが、トゥーピースの取り外しには手間はかかります。
その問題を改善するため、作り直したのが下の写真の2号機です。







ジェネシス2.3はビンディング取付部付近で板厚が20ミリほどあるため、その上にTLTコンフォートのトゥーピースを乗せるとワイヤー支点との高さの違いが大きくなり、ボレーTTSやトゥーピース直付けのOMG-TTSと比べて足上げ抵抗の立ち上がりがきつくなるようです。
また、支点が下になると下側に引こうとするワイヤーの角度が急になるため、レバーが外れやすくなるようです。(Earn YourTurns参照)











それをいくらか改善するにはワイヤーの角度を小さくするよう更に支点を前に出す必要があります。支点を前に出すことにより、足上げは軽くなります。
2号機ではテックピンラインからの距離は30ミリに設定しました。それに伴い、使用するボレーTTSのワイヤーはサイズMからLに変更しました。

また前述の通り、テックピンラインとワイヤー支点の距離を30ミリにするには、中間部にビス穴を設けることは物理的に無理なので、中間部のビス固定は省きました。
K2規格の4つ穴前後間の距離は約112ミリですが、シート面に加えてソール側にも金属製プレートが入った板なので、変形は防げるのではないかと楽観しています。(試乗してみないとなんとも言えませんが)






なお今回ジェネシス2.3で試作する前に、昨シーズン中、ロシニョールの古い板でも下の写真のような変換アダプターを作りました。
この初号機は、45ミリと57ミリに支点の付け替えができるよう、2本の溝を彫りました。





ライザーのワイヤー支点部分はワイヤー幅一杯まで広い方が強度面で有利だと思い、初号機ではセンター65ミリの板を使いましたが、実際に作ってみると、65ミリではワイヤーの内側のRに引っかかり、ワイヤー動作に影響しました。
(OMG-TTSのワイヤーの方がボレーTTSのワイヤーより支点部分の幅が若干広く見えるため、OMG-TTSのワイヤーなら使用出来たかもしれません。)


そこで今回は、ボレーTTSのサイズを見習って作ったまな板TTS同様、支点を固定する部分の幅は62ミリにしました。
ぱっと見、62ミリだとワイヤーが左右に振れるのではないかと思えるのですが、実際はほとんど左右には動きません。
62ミリ近辺がボレーTTS用のワイヤー固定にはピッタリのような気がします。






テックピンラインから支点までの距離に関しては、1号機、2号機は、それぞれ45ミリ、30ミリの一本溝です。





ジェネシス2.3はシート面に加えてソール側にも金属プレートが入っていますが、初号機とは違い、コアは木製で加工してみると柔らかい材質なので、2本溝は控えました。

重さは片側で184グラムです。(B&Dの「TLTテックビンディングトゥテレマーク変換アダプター」より7グラムほど重くなっています。)

なお、初号機と1号機は、テックピンラインと3ピンラインが一致するよう作りましたが、2号機では、トゥーピースレバーとライザー取り付けビスの干渉を避けるため、テックピンラインを3ピンラインより10ミリほど前方へ移動しました。結果、75ミリビンディングで使っていた位置より約10ミリセットフロントになります。





このアダプターによって、もともとインビス加工が施されているK2のワールドピステ、ワークスティンクスに加え、自分でインビス化したK2・ポントゥーン、フジャティブ、ロシニョール・バンデッドB2、B3、ブラックダイヤモンド・バーディクト、マズシャス・エオン、アナム、G3・スティンガー78、ブルーモリス・ランドネXなど、11本の板でTTSを使用できるようになりました。

これらの板で来シーズン、ゲレンデと山で使い回してみて、強度的に問題がなければ、変換アダプターのトゥーピース取付ビス穴5つをインビス化しようと思います。





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Last updated  2022.11.23 14:19:58



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