ダイハツ ネイキッド Fブレーキピストンシール交換
ネットで頼んでいたブレーキ関係の部品が届いたので、ネイキッドのフロントブレーキをオーバーホールしました。3,240円以上ご購入で送料無料!ミヤコ自動車工業(Miyaco) シールキットC-608P 1セット価格:1,669円(税込、送料別)一般的にブレーキキャリパーをオーバーホールする場合、キャリパーをブレーキホースから外して、ホース穴からエアでピストンを押し出しますが、今回は手間を省くためにブレーキラインを切らずに行いました。左右共にキャリパーを外して、フルード付着防止のためにローターも外し、傷防止を兼ねてピストンとキャリパーの間に丸めた軍手を挟んでピストンが出きらないようにします。その状態でブレーキペダルを踏み込んでピストンを押し出します。3回踏む毎に確認し、合計12回ほど踏んだらピストンがちょうど手で外せる位まで出てきました。このままピストンを外すとブレーキフルードが溢れてキャリパーが汚れるような気がしたので、ピストンはギリギリの状態に保持したまま、マイティーバックを使って負圧でブリーダープラグからブレーキフルードを吸い出しました。その後ピストンを外します。思っていたよりピストンは綺麗で、全く錆が出ていなかったので、ウエスで拭いただけで特に研磨はしませんでした。(パッドに面する外側は錆びていたので真鍮製ブラシで磨きました)ピストンシールとダストブーツも、実際外して見ると、思ったより劣化していないように見えました。外側から見た感じ、ダストブーツによじれがあるように見え、それがショップの「こうなったら交換時期」の写真と似ていたので交換することにしたのですが、ダストブーツを外して手でこねくり回した感触だと、まだまだゴムの弾力を保持しているような気がします。ひび割れなどもありません。分解整備記録簿を見る限りでは11年間ピストンシールは交換していなかったようですが、前々回の車検時、車屋さんできちんとオーバーホールしてくれたのかも知れません。それとも、ブレーキフルードさえ定期的に交換していれば、ピストンシールは11年位は余裕で使える部品なのでしょうか。『オートメカニック』のバックナンバー「めざせ15万キロ」を読むと、そんなふうなことも書いてあります。あるいは、ピストンシールとダストブーツ内側全体には、シリコングリスが嫌という程たっぷりと塗ってあったので、これがゴムの劣化を防いでくれたのでしょうか。今回は、ダストブーツには少なめにグリスを塗ったので、次回交換する時まで覚えていたら、劣化の具合を今回と比較してみたいと思います。キャリパー内を清掃し、ブレーキフルードで洗浄して、ピストンシール溝にシリコングリスを塗って、新品のピストンシールを組み付けます。ピストンシール付属の説明書通り、キャリパーのシール溝とピストンシールとピストンには白色、ダストブーツにはオレンジ色の付属のラバーグリスを均一に塗りつけます。次に、ダストブーツをピストンに取り付けた状態で、慎重にピストンをキャリパーに押しこみます。そして、ダストブーツがきちんとピストンの溝とキャリパーの嵌合部に入ったことを確認します。その後、エア抜きに備えてキャリパーを取り付けます。反対側も同じように行います。続いてリアブレーキです。キャップ、コッタピン、キャッスルナットを外し、ブレーキドラムを外します。リアブレーキシューも購入しましたが、残量がリーディング側で左右共まだ2.2mm程度ありましたので、現在付いているのをそのまま使うことにしました。なお、新品は4mmで、使用限度は1mmです。カップキットについても、毎回車検時に車屋さんが交換してくれていたので、今回はパスすることにしました。ダストブーツをめくって見た限りでは、フルードの漏れはありませんでしたし、ダストブーツのゴムの弾力は新品と変わらない感じでした。中のカップはどのような状態か分かりませんが、毎回シリンダーは研磨しているようですし、ブレーキフルードも交換しているので、フロントと同じようにそれほど劣化はないと考えました。しかもコチラはきちんと2年毎に確実に交換していますし。ということで、カップキットの交換は次回の車検時に行うことにして、ドラム内を洗浄しブレーキダストを落として、そのまま組み付けました。キャッスルナットのトルクは約7kgfmで締めました。そしてエア抜きです。FF車に一般的なX字配管の場合、マスターシリンダーから一番遠い所、つまり左後輪から行うのが普通だと思いますが、今回エア抜きで使った負圧式ワンマンブリーダーの説明書には、マスターシリンダーから一番近い所から、と書いてあったので、フロント右側から行いました。エア抜きが終わった後、ペダルに踏みごたえがあり、フワつきがないか確認します。そしてエンジンをかけ、思い切りペダルを踏み込んだ状態で、踏み残りしろを点検します。私の年式のネイキッドの場合、踏み残りしろは88mm以上とあります。その後、エンジンをかけた状態でペダルを何度か強く踏み込んだ後、ブリーダープラグに漏れがないか確認します。エンジンを止め、フロントキャリパーをもう一度外し、パッドを外してピストンシールからも漏れがないことを確認しました。取りあえず、これでブレーキオーバーホールは終わりです。今回エア抜きで使用した『マイティーバック』のような負圧式ワンマンブリーダーは、ブリーダープラグから僅かにエアを吸ってしまうので、エア抜きが正常に出来ているのか分かりにくいという欠点もあります。また、本来圧力のかかるマスターシリンダーやホイールシリンダーのカップ類に負圧がかかるので良くない場合もあるようです。しかし、短時間に一人でエア抜きが出来て非常に便利です。それに、エア抜きに使うフルードも少なくて済みます。今回使ったマイティーバックは、バイクのエア抜きのために12年以上前に購入したものですが、車には今回初めて使用してみました。工場などで使用するワンマンブリーダーは、リザーバータンクから圧力をかけて、ブリーダープラグからも吸い出すので、『マイティーバック』とは違いますが、軽自動車のようにラインが短い場合は、負圧で吸うだけでも結構使えるのではないかと思いました。ただし、実際エア抜きが出来たかどうかの判断を、ブレーキペダルを踏んだ感覚だけで決めるのは不安だという人は、決められた手順のエア抜きをした方がいいかも知れません。ブレーキ関係の部品を買ったついでにエアクリーナーエレメントとタイロッドエンドブーツを購入しました。その交換については、また次回にします。※先日ブレーキローター交換の記事で、ブレーキローターの厚さ基準値を12mm?と書きましたが、マニュアルの基準値は11mmでした。訂正します。購入したのは以下のショップです。年式、ターボとNAでローター径、キャリパーが違いますので、ショップに適合を問い合わせることをお勧めします。≪税込≫【別途送料要】純正同等 前 フロント ブレーキローター + ブレーキパッドセット適合車...価格:6,699円(税込、送料別)※また、キャリパーサポートの固着したスライドピンを抜く時、最終的に9mmのドリルを使ったと書きましたが、8.3mmの間違いでした。9mmだとバカ穴になってしまうかも知れません。また、細かい作業手順にも前後入れ違いがありました。ここで訂正します。