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計算の際のノートの使い方

最近入会した中３の生徒の数学を見ています。入会面談では「因数分解ができません。」と数学がいかにも苦手と言う感じでした。今やっている因数分解ができないと生徒が言うと、実際にはもっとかなり前からつまずいているケースが大半です。そこでどこからつまずいているかチェックを行います。前回のテストの答案用紙のコピーをとり、1つ１つ間違いを確認します。生徒の答案用紙を見ながら問題用紙に★　間違えた問題番号にピンクのマーカーで印　をつけていきます。こうすると生徒の間違えた問題が浮き上がります。（この作業はとても大切です。）そして中１の文字式の計算から復習を始めました。ふと気づくと、ノートには答しか書いていません。様子を見ると計算はノートの上の方に小さく書いてはそのたびに消しています。見事といえるほど、途中式を一切残しません。そして答だけをせっせと書いていました。これだけ途中式を書かない生徒も珍しいです。普通は何かを残すものですけれど。こういう生徒は、まずは計算の際のノート作りから指導からスタートです。今のいい加減なノートでは、指導の効果が半減してしまいます。途中式を書くように指導しますが、これまでの９年間（中３ですので）もの習慣が邪魔をします。本人は丁寧に式を書いているつもりですが、私から見るとまだまだ２段階の計算を暗算でしています。その都度、どういう式を残すべきかを説明していきます。「計算ははっきり大きく書くこと。」「消しゴムはいらない。筆箱にしまっていいよ。」「ここを飛ばすとミスは２倍どころか数倍も多くなるよ。」「答えを出したら、すぐに確かめができるのだから、必ず行うこと。」と、1つ１つ説明しながら、納得をさせます。今日で２回の授業を終えました。再三の説明でようやく途中式を書けるようになってきました。これで確実にミスは減らせることができます。計算ミスを減らすには、しっかりしたノートを作れるように指導することは欠かすことができません。