日本へ旅立つ日~2
搭乗前にはアクシデントがあったもののフライト自体はとってもスムーズにいき、約12時間後クアラルンプールに到着した。時間はNZ時間の夜11時50分。マレーシア時間で夜の7時50分。私の次のフライトは11時45分出発の予定だった。約4時間あるので、どこかに座って休憩しよう。あっ、でも次のフライトの出発ゲートぐらいは確認しとくか。とりあえずすでに発券されているけど、ゲートが変更になることだってあるだろう。そう思って出発予定のフライトがずらりと並ぶスクリーンを見に行った。私の発券済みのチケットにはゲートがC35と書かれているが、スクリーンにはまったく別の番号が。なーんだ、やっぱり。チェックしてよかった。そう思ったとき、ふと気が付いた。ゲート番号の後ろに、他のフライトには付いていない水色のとっても目立つ文字が付け加えられている。『re-time, Aug 11, 6:00』re-time? Aug 11? 6:00?は~?私は自分のチケットを見た。出発が6時間も遅れてる・・・しばらくぼーっとしていたが、大変なことに気が付いた。日本に連絡しなくては。両親が朝7時過ぎに着くはずだった私を、車で迎えに来ることになっていたのだ。日本にはどうやって連絡したらいいんだろう。自慢じゃないが、クレジットカードなんか持ってない。コレクトコールで掛けようか・・・いや、でもその前に到着時間を確かめなきゃ、何時に来てって言えないし。(迎えに来てもらうつもり満々)そして明日の朝まで、私はどうしたらいいんだろう?たくさんの疑問が頭を渦巻く中、私はとりあえずすぐ側にあった乗り継ぎ案内所に並んだ。私の順番が回ってきたのでカウンターに行き事情を説明すると、その女性は別の建物にある案内所に行くように、と言った。私は大急ぎでその建物に向かい、ふたたび案内所の列に並んだ。すぐに順番が来て同じ説明を繰り返すと、その係の人が今晩は空港内のホテルに泊まれること、そしてその日の夕食と翌日の朝食のクーポンも出ることを教えてくれた。明日の日本到着予定時間も聞いた私は日本に連絡を取りたいのだが、と言った。するとホテルから3分間無料で国際電話が掛けられると言う。その時日本時間はすでに夜の9時半。私の両親は早寝早起きの人たちなので、電話を取ってもらえるかどうかボーダーラインの時間だった。私は教えられたとおりホテルに向かって走り出した。早く両親に電話しなくては。ホテルの受付にたどり着くと、私はフライト時間の変更でここに送られたことを伝えた。部屋の鍵を受け取って部屋に向かい、私は荷物を置くなり電話を手に取った。しかし電話がつながらない・・・正確に言うと、外線用の番号を押しても外線にならないのだ。何度やってもそれは同じ。そこで私は受付に駆け戻り、受付の人に説明して受付から電話を掛けさせてもらった。そうしてようやく寝ぼけた声の父親と話すことができたのだった。重要な連絡をやっと済ませることが出来、一気に疲れが出てきたように感じた。それでもお腹が空いていたので、もらったクーポンを手に食事に出掛けた私。マレーシアに来たからには(って空港内だけど)、カレーでしょ。そこでカレーが食べられるレストランに行き、チキンカレーを頂いた。満腹感も手伝って、これで少しは眠れるだろうか・・・