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2024.06
2024.05.16
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カテゴリ:カテゴリ未分類
地図にない場所とは何処なのか。
地図にない場所が示すものはなんなのか。
コハクとユートは、なにを見つけることができるのか?


自分が特別だと思っていたユートは、進学後に凡人にすぎない自分と直面する
そんなユートは、「特別から普通に堕ちた隣人のコハク」に関心を寄せる。
二人が探し求める地図にない場所ー彼らはいったい何を探しているのか。




安藤ゆきの「地図にない場所」を、繰り返し読んでしまう。
以前の「町田君の世界」は、わかりやすく、メディア作品にしやすく、実写映画化された。それに対して、「地図にない場所」はわかりにくい。最終話の最後になって、ようやく二人が探していたのは二人にとっての居場所だったと示唆される。全五巻を読み直しても、「イズコとは居場所」的な示唆はない。なんとなく読者が「もしかしたらー」と感じるとしても、直接的な場面や台詞はない。作者は最後まで言うつもりはなかったのかもしれない。
「地図にない場所」を考えるときに、対比となるのは「地図にある場所」だ。私たちは、地図を見て、自分が何処にいるのかを確認して安心する。自分の立ち位置を確認し安堵し、次の目的地を地図から探し出して、そこに向かう。最適で最短距離を進むのが、「コスパの良い」移動だろう。もちろん、地図を見てから遠回りをしたり寄り道をしたり、その前に寄ってみたい新たな目的地を見つけたりと、必ずしも最適最短を選ぶわけではなくーできるだけ時間をかけて到着時間を遅らせたくなる目的地もあるわけで。
いずれにしろ、地図というのは「居場所を確認するために使う」ものだ。海街ダイアリーで直人が「地図にない場所を探すのに地図を出した」と笑っていたが、地図にある場所で私たちは安心する。
コハクとユートが、「地図にない場所を探す」ということにのめりこんだのはなぜだろうか。


ユートは就職を機に1人暮らしのために引っ越そうとするが、彼は「自分が1人暮らしするのと、コハクが転居してしまうのは違う」と感じる。そこには、コハクが転居してしまったら会えなくなるかもしれないという現実的な問題とは別に、「コハクの戻ってくる場所がどこかに行ってしまう」ということもあるのではないか。ユートが1人暮らしをしても、戻ってくる場所は両親の住む実家だ。自分の居場所がないと感じていたユートは、それでも戻ってくる場所があった。コハクは1人で生活をし、1人で住む場所が戻ってくる場所だ。
鉄郎は地球に戻り、アムロはみんなのいる場所が戻れる場所で、直人は地図にない場所が戻れる場所となった。コハクはどうなのか?


「地図にない場所」は、30代のオバサンと10代中学生の物語としてメディア展開が難しいだろう。加えて、読者に直にテーマを明示しない。
「町田君の世界」のように、出版社や作者の懐を潤すことはないだろう。
しかし、良作だ。








【the botanist】
これ、フレーバーウォーターに近い感じで、料理にも合うなぁ。
最近は、ビールよりもこればっかり飲んでる。うっすいジンソーダにして、ガブガブ飲んでしまう。脂ものとかがサッパリ食べれる。
脂ものとビールの組み合わせも良いけれど、いまの季節にはジンソーダが気持ちよく飲める。
不況から、ビール→発泡酒→ハイボールときたけど、ウイスキーも品薄&値上げ傾向となったので、これからはジンソーダになるんじゃないか?





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最終更新日  2024.05.17 08:59:29
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