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カテゴリ:プロ棋界・プロ棋士・将棋連盟
14歳2ヶ月の藤井聡太四段が誕生しました。早くから注目されていましたが、本当に凄い記録です。
11歳で初段ですから、もう話になりませんね。(地元の○○君は1級まで行って退会しましたが……)三段リーグがなければ13歳で四段になっていたかも? 12歳で詰将棋解答選手権で優勝というのも凄いです。(その前年の若島正さんの62歳での優勝も驚きですが)そして翌年の連覇。 三段リーグの1期抜けも予想を裏切る快挙で、今後どこまで強くなるのか楽しみでもあり恐ろしい気もします。 序盤が荒い、という噂も伸び代を感じさせる好材料と言えるでしょう。 本物の怪物が現れたのかも知れません。素人目、素人考えでは何とも言えない事ですが。常に僕の予想を覆してことごとくそれを上回っている所が凄いと思います。 初段での足踏みが長かったような印象がありますが、その後は一気にグンと伸びていったような気がします。常に努力しているのでしょう。 一緒に昇段した大橋新四段が「苦労人」と評されていました。苦労人が報われるという事もあるべきだし、それはそれでいい事だと思いますが、本当に飛び抜けた存在が現れない限りは時代は作れないのではないかと思います。 某掲示板では「7冠だ」などと書かれていますが、それは何とも言えない話です。 棋力7冠、なんてものは存在しません。現代の段位は昔ほどの価値はないようですが、それでもおおまかに八段の棋力というものはあるような気もします。タイトルホルダーの棋力も。 それなら、1冠と2冠の差はあるのか? ないとも言えるし、やはりあるような気もします。余力があるからこそ、他棋戦でも挑戦者争いが出来る、そういう捉え方も出来るかと思います。本当に目に見えないくらいの細かい差ですが。アマチュアにしても一発勝負では勝てる力があっても、それだけの危ういギリギリの力ではなく総合的な力・胆力などというものが、トーナメントで勝ち上がる力であるとも言えます。力が弱ければ、勝っても疲労が大きいし、続けて勝てる確率もどんどん下がっていきます。余力がなければなかなか勝ち抜けないものだと思います。 しかし7冠などというものは、実力・運・勢い・体力など全ての要素が揃って、一年を通して完全に勝ち切る強烈なまでの意思力、精神力その他とにかく全ての力とあらゆる条件が奇跡的に結び付いて達成出来るかどうかというものでしょう。 羽生さんの凄い所は……まあ全て凄いのですが「順境に耐える力」というのが特に凄いような気がします。勝ち続けても、なお勝ちたいと思う。常に危機感を持ち続ける。積極性を失わない。 こうした力は単純に何歳で何段になった、とかそういう数字で表せるものではなく、自己をプロデュースする意思が不可欠だろうと思います。 実際に少年時代には羽生さんよりも上回っていたような人もいるという情報もあります。 藤井聡太さんにもそうなって欲しい、と願いますがこればかりは本人がそうなろうとする以外に実現する方法はありません。それは偉人の道を歩け、というアカの他人の無責任な願望です。とにかく期待するしかありません。 それから彼にもう一つ期待するのは、従来の常識にとらわれない柔軟な考え方で、コンピューターを使った学習をしてもらいたい、というもので勝手にそう願ってします。これもその人のタイプによる問題ですが、それによってとんでもなく飛躍した棋力の持ち主というものが生まれる可能性があるのではないか、というのが僕の仮説です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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