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  或る日の“ことのは”2

或る日の“ことのは”2

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2017.06.05
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カテゴリ:カテゴリ未分類
実家の母が弱っていて、しばしば様子を見に行く。

その度に、父親と喧嘩する。
年を取ってお互い丸くなったら、少しは歩み寄れるかと思いきや、
そう巧くはいかなかった。

大抵、いかに自分が日々大変な思いをしているか、頑張っているかを父は話す。
(と言っても、それをせねば一体何をするのだ、というもの)
こんな理屈に合わないことがあった、などと訴える。
うんうんと聞いたり、それは違うよ、と意見したりする。
その時、かなり気を遣って遠回しに意見する訳だが、反論を受けると父は気に入らないのだ。

私は結構父から拳固を受けたり、怒鳴り声を聞いて育ったので、
今だって、父を怒らせるのはとても心理的に苦痛である。
だから、言葉を選んで慎重にものを言うのに、伝わらない。

可愛がって私を育てた、手をあげたことなど一度もない、と父は言ってのける。
一人で育ったような顔をするなと言う。

可愛がられた記憶がないわけではない。 可愛がってくれたのも事実ではあろう。
だが、しょっちゅう打たれた記憶だって消えやしない。
殺すぞ、と言われたことは夢だったのだろうか、
私は殺してみろ、と泣いたのに。

本気で記憶がないのだろうか。
それともあれは私の幻想だろうか。

それとも、父は無かったことにしたいのだろうか。
歳を取った親には須く忖度せよという事であろうか。

育ててくれた恩もあるし、感謝は忘れていないが、
だからといって、親のいう事を全て頷いて聞くことが、子の務めでもないはずだが。
そういう理屈すら、もう通じそうにない。
己が正しいと信じて疑っていない。

気持ち良く過ごして欲しいと願う反面、
鬱屈した気持ちばかりをぶつけられて、一体どうすればいいのか、
母は弱ってゆくばかりだし、父もまた然りであろう。
・・・
方法が見えてこない。





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最終更新日  2017.06.05 12:43:40
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