陳舜臣 桃源郷 上 西遷編
こんにちは。この間、図書館で借りた陳舜臣著「桃源郷 上 西遷編」(集英社 2001年10月10日第一刷発行)を読み終えました。書名の「桃源郷」につられて手に取ったのですが。12世紀末、「遼」が滅亡する頃の物語です。上巻では、耶律大石の命を受けて、主人公が中国からイラン辺りまで旅をします。契丹、女真、ペルシャ、トルコ、と様々な民族が登場しますが、私としてはほとんどイメージが浮かばず、「民族」というものがほとんど理解できていない、ということを再認識しました。もう一つ興味深かったのは、かつて一つの世界宗教であった「マニ教」が主題となっていることです。昔、世界史の授業で名前を聞いただけだったのですが、歴史的にも地理的にもかなり広がっていた宗教だったようです。この日曜日に、下巻があれば借りて続きを読むつもりです。興味のある方はご一読をお勧めします。